前代未聞の話だ。施術ミスが、というより、そうした話が明るみに出たことが、である。




報知新聞
右肩のコンディション不良で2軍調整中の巨人・沢村拓一投手(29)について9日、球団トレーナーの施術ミスだった可能性が高まり、同日午前、石井球団社長と鹿取GM、当該のトレーナーがG球場で沢村に謝罪した。
沢村は2月の沖縄キャンプ中に右肩に異変を感じ、同27日に球団トレーナーのはり治療を受けた。長期間症状が改善しないため球団が調査した結果、この日までに複数の医師から「長胸(ちょうきょう)神経麻痺(まひ)」と診断され、「外的要因によるもので、はり治療によって長胸神経麻痺となり、前鋸(ぜんきょ)筋機能障害を引き起こした可能性が考えられる」との所見を得たという。


私は投手が、「なぜかわからないが投げられなくなる」症状を軽々にイップスと言わないほうが良いと思っている。澤村についても多くのメディアがイップスだと言っていたが、そうではなかったのだ。

長胸神経麻痺は「リュックサック麻痺」ともいう。長胸神経は、胸から肩へかけて走っている太い神経の束だが、リュックサックを長時間背負ったり、重い荷物を背負うと、この神経が圧迫されて腕に力が入らなくなったり、腕が上がらなくなったりする。

前鋸筋機能障害もリュックサック麻痺の症状の一つで、肋骨の外側に巻きついているぎざぎざの筋肉である前鋸筋の機能が損なわれるものだ。
この筋肉は肩甲骨を外転・上方回旋させる働きをするから、この障害になると腕が回らなくなる。投手にとっては致命的だ。

多くは、安静にしていると2か月までで治るとされる。

しかし澤村は2月に針を打って今まで治っていないのだから、そうとう重傷だということだろう。あるいは、原因がわからないまま、間違った加療をして、障害をこじらせたということか。

今季の巨人は、12球団でも断トツに少ない49ホールドしか挙げていない。これは広島110の半分以下だ。救援投手が決定的に不足していた。まさに澤村の欠場がチームに深刻な影響を与えていたのだ。

はり治療をしたトレーナーは業務上大きな責任がある。厳しい処分が待っているだろうが、それ以外にも多くのけが人がいることを考えれば、球団のメディカル体制そのものも見直すべきではないのか。

何かと隠ぺい体質が目立つ巨人で、こういう事態が明るみに出たこと自体は好いことだと思う。
澤村は来季、元気に復帰してほしい。


sawamura



夢の裏バットマンレース(後半戦)


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