大谷翔平は、今オフに右足首を手術するようだ。やはり昨年オフ、侍ジャパンの試合で痛めた部位は万全ではなかったようだ。それでもMLB挑戦の方針は変わらないという。
日刊スポーツ
日本ハム大谷翔平投手(23)が今季終了後に右足首の手術を行うことが13日、分かった。
今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を出場辞退した要因となった負傷箇所で、慢性的な痛みを抱えていた。現状でもプレーは可能だが、不安を取り除くことを決断したもよう。今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦する意思も固めたことも分かり、万全のボディーで海を渡る。


キャリアSTATS

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今季は打者としては実力を見せたが、投手としては全く実力を発揮していない。
先日の登板で辛うじて好投を見せただけだ。

しかもオフに手術をする。体にメスを入れる。で、ありながら来季はMLBでプレーをするという。

私も2012年のドラフトから、大谷翔平にはMLBで活躍してほしいという希望を持っていた。
NPBで破天荒な活躍を見せ始めてから、その思いはますます強くはなった。

しかし、怪我をしてまだ復調していないのに、なぜそんなに急いでアメリカに渡る必要があるのだろうか。

環境もプレースタイルも大きく変わる外国に、手術明けで渡る必要性がどこにあるのか。まだ彼は23歳だ。

しかも今季、MLBは「ドラフト対象外となる25歳未満の海外選手獲得に対して、各球団の契約総額が1球団年間約500万ドル(約5億5000万円)まで」というルールを定めている。

大谷は、もう1年待てば、はるかに大きな年俸を手にする可能性がある。彼には来年、MLBに行くメリットはほとんどない。

ひとえにポスティングフィーの問題ではないか。日本選手のポスティングフィーは、2000万ドルを上限とすると定められている。日米のこの協定は来年には見直される可能性が高い。廃止の可能性もある。

日本ハムは、今年、大谷翔平をアメリカに売らなければ、年俸総額の4割以上に相当する巨額のポスティングフィーを得られない可能性が高い。そのために、大谷を売り抜けようとしているのではないか。

今季の日本ハムは、MLB球団のように「解体モード」に入っている。身もフタもない粛清が行われている。主力選手をシーズン中から放出している。中田翔もFA宣言せざるを得なくなるだろう。大谷翔平も例外ではないのだろう。

日本ハムのビジネスライクな姿勢は、決して非難すべきとは思わないが、大谷翔平は、その流れに易々と乗る必要はない。もとよりMLB挑戦を前提として大谷は日本ハムに入団した。しかし、それはタイミングを選ぶものだ。

球団は大谷の大きな背中をどんどん押しているが、最後は大谷翔平が決断することだ。球史に何人もいない逸材が、不十分な状態でアメリカに渡るのは残念だ。よく考えてほしいと思う。

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