最近の高野連は、朝日新聞や毎日新聞が紙面で主張した意見を、タイミングを少しずらして取り入れる傾向にある。女子部員の甲子園ベンチ入りに次いで、タイ・ブレークの導入もいやいやながら決めたということだろう。
朝日新聞

日本高野連は故障予防の観点から3年前からタイブレーク制の導入を検討してきた。47都道府県高野連にアンケートを実施し、内部の委員会などで議論を重ねてきた。高校野球のルールを定める「高校野球特別規則」で甲子園大会は採用しないと記されていたが、この日の理事会で文言を削除し、障壁をなくした。
(中略)
高校野球の「タイブレーク規定」は開始イニングは十回もしくは十三回。無死一、二塁の状態で始まる。来春の選抜大会は延長十三回から導入する。そのほかルールの詳細は今後、日本高野連で議論していく。


「故障予防の観点」というのは、よくわからない。延長戦が長引けば、選手、特に投手の故障のリスクが高まるということか。
確かにリスクは高まるだろうが、投手の故障リスクは、延長戦だけではない。回の長さにかかわらず、投球数が嵩んだり、連投が続けばリスクは高まるだろう。
また、35度を超えるような猛暑の中でのプレーも故障のリスクを高めるはずだ。

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確かに「故障のリスク」も考えただろうが、それ以上に「引き分け再試合」で大会の日程が苦しくなることの懸念が大きかったのではないか。

高野連は阪神甲子園球場を一定期間借りている。他の日程には阪神タイガースはじめ他のイベントが入っているし、グランド整備の時間もいるから延長はできない。

最近のように、延長戦が頻発し、引き分け再試合が何試合も出るような事態になると、下手をすると会期内に大会が終了しない可能性もある。

高野連はこれを恐れたのだろう。タイ・ブレーク制の導入によって、引き分け再試合はなくなった。雨天順延以外に日程がずれ込むリスクがなくなる。そのメリットが最も大きいのだろう。

ちなみに高校野球で延長戦が増えたのは、各高校が先発完投型ではなく、継投を前提とした投手育成に切り替えたことと関連があろう。
昔は先発投手が後半に力尽きて決勝点が入るケースが多かったが、今はそん色ない投球ができる救援投手にスイッチするケースが多くなった。こういう高校野球の変化も大きいと思う。

地方大会、夏の予選にタイ・ブレークを導入するかどうかは今後検討するとのことだが、一部の春季大会、秋季大会や国体、神宮大会でもすでに導入しているし、夏の予選だけ導入しない理由はない。
日程を順調に消化する意味でも、当然、導入すべきだろう。

今年のU18ワールドカップでは、侍ジャパン高校代表もタイブレークを経験した。段々に抵抗感はなくなっている。

個人的には、この流れはここまでで食い止めてほしい。
プロ野球までタイ・ブレークを導入するのは勘弁してほしい。記録が変なことになる。評価がしずらくなる。プロ野球はすでに引き分けの制度があるから必要ないだろう。


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