正式の発表はないが、ソフトバンクは今季で契約が満了する松坂大輔との契約を延長する意向のようだ。
3年12億でソフトバンクと契約した松坂だが、公式戦は2016年に1度投げただけ。ほとんど実働がなかった。
MLBでトミー。ジョン手術をしてから成績は急落していたが、投げられなくなったのは日本に復帰してからだ。
肩痛があるといわれているが、はっきりした症状はわからない。今年のキャンプでは200球もの投げ込みをした。オープン戦では好投もしたが、結局、開幕を迎えることはできなかった。

いろいろな問題があるだろうが、松坂大輔は「自分」が理解できていないのではないか。今、自分が何歳で、体や肩、腕の状態がどうで、どのようなトレーニング、体のケアが必要なのか。
今の一流のアスリートは、競技を問わず「自分を知る」ことに投資もし、学習をしている。「自分」というマシンがどのように動くのか、どうメンテナンスすべきかを、知り尽くしているように思う。
そんな中で、松坂は、かれこれ20年前の自分の雄姿をひたすら脳裏に浮かべ、その幻影を追いかけているようだ。

DSC_0098


今のアスリートには多くのブレインがいるものだが、松坂はどうなのか。生まれ育った西武ではなく、ソフトバンクに復帰したために「お客さん」扱いされ、的確なアドバイスが得られていないのではないか。
最強軍団ホークスは、松坂大輔を全く必要としていない。腫れ物に触る必要はないから、工藤監督以下現場もノータッチなのではないか。

松坂は球団の現場マターではなく、経営マターなのだろう。
3年12億という契約を承認したのは孫正義オーナーだとされる。松坂を成果のないままリリースすることは孫オーナーの面子をつぶすことになる。同じ3年12億の契約をした和田毅は、昨年最多勝をとるなど一定の成果をあげている。松坂も、もう一度チャンスを与えることで、その判断が「失敗ではなかった」という結論にしたいのではないか。

大幅減俸になるにしても、それなりの年俸を保証することになるが、年商9兆円のソフトバンクグループ、世界の大富豪孫オーナーにとって、それは微々たる出費だろう。

松坂本人は意欲的なようだが、まだキャッチボールができる程度で、投球は無理なのだという。
「投げる自信がある」のか「まだ幻影を追いかけている」のか、その判断は難しい。

夫人は福岡出身だが、家はアメリカにあって松坂は単身赴任だという報道もある。家族も「本人次第」と思っているのではないか。

オーナーの道楽で、使い物にならない選手がペットのように飼われることになるのなら、それは好ましいことではない。
松坂にも、球団にも、プロとしてのシビアな判断を求めたい。

c1b55f0a80dd5f6c657e9034425a55ce_m



D.ヒルトン、全本塁打一覧|本塁打大全

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!