21世紀以降のセ各球団の規定打席以上の選手を年度別に出してみた。選手をどのように育成しているかがはっきりわかる。

まず広島、規定打席以上の選手を順に並べる。生え抜きと、地色がついた補強選手に分ける。

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典型的な「育成」がうまくいっているチームの形。生え抜きでは下の方にいけばいくほど、太い根が張っている。
ここ数年で選手が入れ替わり、若い選手でレギュラーが固まっているのだ。
出戻りの新井が今年、規定打席から外れ、安倍が入ったことで20代の若いレギュラー陣が固まった。
堂林はここから脱落している。補強選手はあくまで補助にとどまっている。

続いて巨人、黒枠はFAで獲得した選手。脇谷は出戻りFAだが、出戻ってから規定打席に達していないので枠をつけない。

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広島との違いがお分かりだろうか?生え抜きの下の方が、しっかり根付いていない。脇谷、亀井と規定打席に短期的に達した選手を除けば、巨人は2010年に長野、昨年に小林が規定打席に達しただけ。生え抜きの若手世代が育っていない。
そして入れ代わり立ち代わり、補強選手が規定打席に顔を出している。
巨人はこういう形で毎年、ベテランの3人以外は違う顔ぶれで戦ってきた。
これを「補強」と「育成」をうまくミックスしているというだろうか?

DeNA

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横浜時代はぱらぱらしていたが、DeNAになってここ3年程、生え抜きの根っこかしっかりしてきた。
今季は生え抜き5人に助っ人のロペスという形だ。

阪神

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(修正)

このチームは鳥谷以外には永年、安定した生え抜きのレギュラーがいなかった。FAなどで移った補強選手が主軸を打ってきた。
ただ、阪神は途中加入した選手が、割りに長く活躍する傾向がある。巨人よりも移籍選手の使い方がうまいと言えるかもしれない。
昨年は高山、今季は中谷が新たに規定打席に達したが、根を張ることができるか?

中日

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2006年くらいに太い根を張っていた時期がある。この時期に強かったことがわかる。しかしここから衰えていき、世代交代がうまくいかないまま現在に至っている。今年京田といういい選手が出てきて、少し明るさが見える。

ヤクルト

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2015年に山田、川端、雄平、畠山と生え抜きのしっかりした根っこができたかと思えたが、ここ2年崩れた。
坂口の獲得は大きな収穫だったが、彼とバレンティンの存在感が大きい。

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