日本製の素晴らしいマシンが久々に登場した。特にパワーユニットが素晴らしい。アメリカでも注目され、マシンを買いたいとオファーがあった。

しかし、今年になって足回りにトラブルが生じた。このトラブル解決のため数か月を要したことで、完熟走行が十分にできなかった。
最近になって、実戦走行ができるようになり、出力はまずまずだったが、走りはややピーキーであり、アメリカの過酷なサーキットを走るには不安が残る。
シェイクダウンはしたものの、実戦投入には時間がかかりそうだ。
しかしアメリカは今年のうちは、従来の契約慣行でメーカー側に入札金を払うと言っている。しかし来年以降はわからない。メーカーはこの入札金で工場増設を予定しているので、何としても今年中に売りたい。
マシン自身は、1年目はテストマーケティングとみなされ、本来の価値の数分の1の費用しか支払わない。本当の購入金額は1年目の結果次第で、2年目以降に決定する。

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大谷翔平をマシンに例えるなら、彼の境遇はこんな感じになるだろうか。
彼の能力、可能性には誰しもが太鼓判を押すが、「今の状態」ということになると、首をかしげる人も多い。
昨日は完封したが、6回以降は不安いっぱいだった。MLBの関係者もそう思ったのではないか。
恐らく、大谷に必要なのは時間と、今少しの「経験」である。素晴らしい性能のマシンではあるが、今年の走行距離は絶対的に少ない。

来年のキャンプでは、2回、4回、6回、あるいは30球、60球、90球と徐々に登板愛数が増えるだろう。まさにシェイクダウンだ。ここで順調な仕上がりを見せないと、開幕ローテから外れる可能性がある。
特に怖いのは、打ち込まれることではなく、ストライクが入らないことだ。昨日の後半のような状態だと、首脳陣の不安は増すだろう。

さらに言えば、無理に速い球を投げようとして肘を痛めるのも怖い。近年の研究によれば、肘の靭帯損傷のリスクは、登板過多よりも、小さい球数であっても無理に全力投球をすることで高まる。
2009年のMLBドラ1、スティーブン・ストラスバーグはナショナルズに入団1年目に、右ひじ靭帯を損傷し、トミー・ジョン手術で1年半を棒に振った。幸いにも彼は復活したが、そのままになるリスクもある。

ちなみに二刀流のうちの「打撃」は、評価の対象外だろう。NPBのスラッガーでMLBで即、通用したのは松井秀喜だけだ。他の選手は並みのパワーになった。使って見て結果を出してから評価されるだろう。

MLBは今年8月、ドラフト対象外となる25歳未満の海外選手獲得に対して、各球団の契約総額が1球団 年間約500万ドル(約5億5000万円)までと決めた。大谷がMLBに行くとすればこの金額になる。NPBではトップクラスだが、MLBではレギュラー選手の裾の方の金額だ。
さ来年には「限定解除」になって、年俸は青天井になるが、1年目に好成績を上げられなかった場合は、契約条件は悪化する。
井川慶や上原浩治、和田毅のように1年目の成績で「先発失格」の烙印を押されることさえある。

問題は、こうしたリスクを大谷翔平がたった一人で背負い込むことだ。きつい言い方をすれば日本ハムは、大谷を「売り抜けよう」としているように思う。
大谷はダルビッシュ、田中将大、マエケンのように「日本ではもうやることがなくなった」という域には達していない。

すでに代理人はついていると思うが、大谷はまだ23歳だ。田中将大がMLBに渡った年齢にはまだ2年ある。
MLBは、デビューの年が極めて重要である。そのことを考えても、慎重であるべきだろう。


ルーキー最多安打レース

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