いろいろ方針変更はあったが、ロッテは育成選手を戦力と見ていることがわかる。
ロッテの育成枠での指名選手。昨年まで22人いる。グレー地は現役。

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もともと、ドラフトでは何度も有望選手に入団拒否を食らうなど、不人気球団だったロッテは「掘り出し物」を一人前に仕上げる手腕にたけていた。

育成ではないが、高知時代さほど有望と思われていなかった角中勝也を本指名して、首位打者2度の大物打者にした手腕は評価されるべきだ。

2008年、2009年とロッテは契約金なしで育成選手をたくさん獲得。2008年はモノにならなかったが、2009年育成5位の西野と6位の岡田がともに中心選手に育った。今季はともに成績不振に終わったが、この2人の活躍も特筆ものだ。西野などは2009年から12年まで二軍暮らし、しかし2015年には34セーブである。

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2008年の小林憲幸は、NPBでは活躍の機会がなかったが、独立リーグでは史上最多の60勝を挙げている。2014年愛媛時代に弓岡監督に話を聞いたときは「なぜこの投手がNPBで活躍できなかったのか不思議だ」といった。

2008年の角晃多は、角盈男の次男。兄の角一晃ともどもプロ野球選手を目指したが、結果は出せなかった。今は武蔵ヒートベアーズ。

以後は傑出した選手は出ていないが、肘井竜蔵などはファームの強打者だ。層が薄い中で、こういう素材も出てくる可能性があろう。

少なくともロッテは、育成でも光る素材は抜擢する度量はあると思う。


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