Suzie-Suzuki


音楽評論で最近注目のスージー鈴木さんが先月から「東洋経済」で連載をスタートしているのをご存じだろうか。スージーさんは野球文化評論家として「週刊ベースボール」にもコラムを書いておられる。
「月間エンタメ大賞」として、野球のみならず、音楽やテレビドラマなど、さまざまな文化についてワンテーマで書いておられる。
先月は朝ドラがテーマだったので、このサイトでは取り上げにくかったが、今月は野球、DeNAのはなし。ちょっとぐっと来た。

横浜在住のスージーさんだが、家の前を通る子供が
「筒香が……ロペスが……井納が……」と、ベイスターズの選手についての独り言を言っていたというのだ。

ほんの小さな、ささやかな出来事だが、今となってはドキドキするほどうれしい話だ。

8e79f0b216d0e4b506244f6687569e94_m


私たちが子供の頃、小学生たちの頭の中には、常にダイヤモンドが真ん中にあった。頭の中のダイヤモンドには、テレビで見た野球選手たちが縦横に駆け巡っていたものだ。

学校へ行く道すがら、「打ちました!大きい大きい!」と実況アナウンサーの口真似をしたり、傘をバットに見立てて振り回したりした。いきなり友達めがけて滑り込む子どもなんかもいた。

「野球」はスポーツという枠を超えて、何かわからないもやもやした「好きなもの」だったのだ。

そういう時代が過ぎ去って幾星霜、私たちおやぢは、いまだに頭の中にダイヤモンドがあって、時折頭の中で実況中継が聞こえてくるが、子どもたちの頭には何があるのか、私たちにはよくわからない。ゲームなのか、音楽なのか、コミックなのか、それとも私の知らないものなのか。

DeNAのポストシーズンの大活躍で、子どもたちの頭の中に、小さなダイヤモンドができたようだ。
だとすれば、ラミちゃんDeNAは、素晴らしい仕事をしたのだと思う。

DeNAの観客動員は、2011年の110万人から今季は198万人になった。
私は毎年何試合か横浜スタジアムで試合を見るが、確かに数年前とはスタジアムの景色が変わってきた。NPB本拠地でも最小の部類のハマスタは、動員率9割を超え、客席がうなっている。
球団自身もハマスタの指定管理者になって黒字転換したという。

IMG_7844


そして何より、横浜の子供を「野球好き」にすることにちょっとずつ成功している。DeNAは西武などと並んで子供への普及活動に熱心で、スター万カップという幼児向けの「野球遊び」の普及に取り組んでいるが、そういう遊びと、「ラミレス監督、筒香嘉智、山﨑康晃」などのきらきらする選手たちが合体すれば、子どもの頭の中にダイヤモンドはすぐにできるはずだ。

私はここ3年、DeNAのキャンプに行っているが、12球団でもとびきり明るい。そして中畑清監督の昔から、昼休みには監督がスタンドを1周して、お客さんとハイタッチをしていく。
この球団はお客さんに楽しい思い出を作ってもらうために、一生懸命なのだ。

IMG_5590


偉そうに言うが、やればできるじゃないか!と思う。

スージーさんのコラム、球団経営についての話も興味深いが、DeNAの明るい話を取り上げていただいたことに、まずは感謝したい。



2017年菅野智之、全登板成績【初の最多勝と合わせて二冠&沢村賞獲得】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!