昨日の東京ドーム、韓国-台湾戦は、意外にお客が入っていた。6040人、外野に人はいなかったが、両側の内野席はざっくり埋まっている感じがした。

しかし、東京にそんなに野球が大好きな韓国人、台湾人がいるわけではない。一番いい席で4000円とは言え、金を払ってまで球場に駆けつける外国人のファンがそれほどいるとはかんがえられなかった

私は2009年、13年のWBCの日本が絡まない台湾戦、韓国戦を東京ドームや京セラドームで見たが、観客は1000人もいなかった。ガラガラだった。

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2009年東京ドーム

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2013年京セラドーム

昨日の読者のコメントにもあったが、今回のアジアチャンピオンシップは、チケットがほとんど売れていない。その分、招待券が大量に配布されたようだ。
一昨日の開幕戦、日本、韓国戦は32815人が入ったとされているが、かなりの部分が、招待券だったと考えられる。

一昨日の試合は一番高いダイヤモンドボックスで20000円、内野自由席で2000円だったが、その金を支払って入定した人にとっては馬鹿らしい話だっただろう。

この4試合の興行での入場料収入は微々たるものになると思われる。

侍ジャパンの試合は、NPBにとって重要な収入源になる。
2016年度のNPBの事業報告によれば、日本シリーズ、オールスターゲームなどでの野球試合収益は18.8億円。これとは別に野球関連事業収益は16.4億円あるが、この大部分が、侍ジャパンの運営会社である株式会社NPBエンタープライズを経由した、侍ジャパンの興行収益だと考えられる。

何度か紹介したが、2012年までNPB各球団は1億円ずつを「年会費」としてNPBに入金していた。
しかし2013年からは会費は1000万円になり、そのかわり侍ジャパンを興行として独立させ、その収益をNPBに入れることにした。

侍ジャパンの興行は、NPBの経済を維持するために必須となっている。だから、この時期にアジアチャンピオンシップをしているのだ。

しかしながらこのシリーズの入場料収入はほとんど見込めない、TBS、テレビ朝日、フジテレビの放映権料が頼みの綱だ。
テレビ映えのためにも、ガラガラの球場では格好がつかない。だから、招待券を配ってお客を入れているということだろう。

今回の侍ジャパンは、フル代表ではなくU23だ。しかし山川穂高、薮田和樹、上林誠知など、一線級の選手で構成されている。監督は、日本ハムのスター選手、稲葉篤紀だった。
日本戦は地上波で放映された。

それでも客は入らなかった。
これは、日本のプロ野球の「リアルな動員力」を示している。
2500万人の観客動員は、球団が濃厚なマーケティングを行い、「民族の祭典」のような大応援と、風船飛ばしをはじめとする様々なイベントをやりつくした果てに、成し遂げられた数字だ。

それがなく、ただ、野球をするだけでは、有名選手が出ていても、お客は集まらないのだ。

日本ハムやオリックスなど、球団の中には「マーケティング疲れ」しているのではないか、と思えるチームもある。
手を緩めれば、観客動員は落ちる。

アジアチャンピオンシップの、お寒い客席は、実際の「野球人気」を垣間見せてくれる。やはり「野球離れ」は、現実のすぐ隣にいる。

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