向こうのMLBファンは、大谷翔平以上に、スタントンのヤンキース移籍に沸いていることだろう。それでこそNYYというべき、金満ぶりだ。高須のおっさんみたいだ。

両リーグの本塁打王を揃って打線に並べてしまおうという豪儀さだ。

日本でいえば、ソフトバンクが山田哲人か筒香嘉智か、鈴木誠也を獲得して、柳田悠岐と中軸を組ませるような感じか。孫さんならやりかねないけど。

長いMLBの歴史で50本塁打者は45人しかいない。これを年代別に並べてみる。

MLB50
(アルバート・ベル 修正)

ベーブ・ルースはホームランの「発明者」と言ってよいだろう。さく越えの魅力を人々に伝道し、「ほら、こうすれば打てる」と範を示した。

そのあとに追随者が出て、MLBの野球は一気に変わった。

伝統的に本塁打の家元はニューヨーク・ヤンキースであって、ルースの記録を抜いたのもヤンキースのマリスだった。

そしてこれまで唯一の50本コンビを組んだのも1961年のヤンキース、MM砲だった。

50本塁打はMLBの歴史の中でまんべんなく出現しているのではなく、集中して現れている。

トレンド、あるいはブームがあったのだ。それは必ずしも好ましいものではない。

21世紀をまたぐ頃の本塁打ブームは、あとから分かったことだが、薬物浸けの結果だった。このピークと言える2001年にイチローがデビューしているのは何とも象徴的だ。

そして2017年も、本塁打がトレンドになった。今度はオーガニックだとは思うが、MLBの野球がまた変化しつつあることを象徴する動きではあろう。

スタントンとジャッジの中軸は胸躍るが、50本塁打以上を打った延べ45人のうち、19人が50本塁打は生涯ただ1度だったことも記憶しておくべきだろう。

しかしMLBは何事につけ、スケールが大きい。大谷翔平は来季、ヤンキースのSJ砲にも対峙するはずだ。


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