BRBOOK


一昨日、東京で報知新聞の蛭間豊章さんや、野球殿堂博物館の方と今年の「野球殿堂入り」についてあれこれ議論する会合があった。みんなおなじみさんなので、談論風発、楽しい会合だった。
いつも、そのあとは向いの中華料理屋で二次会になるのだが、その席上でメンバーの一人が
「『ベースボール・レコードブック』は、去年から二軍戦のボックススコアを掲載しなくなったので、もう買わない」と言った。

「総決算号」だけでなく、記録の本家本丸である「ベースボール・レコードブック」にも、じわじわと劣化の波が押し寄せている。

「ベースボール・レコードブック」は、ベースボール・マガジン社が1980年から発行している。それ以前には、大きなサイズで「日本プロ野球公式戦全記録」という本を出していたが、そこから記録部門だけを抜き出したものだ。

NPBは、毎年「オフィシャル・ベースボール・ガイド」という記録集を刊行している。中身は「ベースボール・レコードブック」とほぼ同じ。現役選手のキャリアSTATSと、そのシーズンのチームデータなどだ。ただ「ベースボール・レコードブック」は、ボックススコアを掲載していた。また、その年にあったプロ野球界の様々な出来事も記録していた。
それもあって、2冊とも購入したものだ。
80年代「ベースボール・レコードブック」は1000円ほど、「オフィシャル・ベースボール・ガイド」は2900円もした。でも中身は「ベースボール・レコードブック」の方が見やすく、充実していた。

BRBOOK2000


「ベースボール・レコードブック」は、2003年に版型が大型になって記載内容も増えたが、価格は2000円を超えるようになった。でもウエスタン、イースタンのボックススコアも掲載されるなど、二軍の情報も充実していたので、購入しなければと思っていた。

文字のサイズも大きくなり、ボックススコアも詳細になったのでページ数は分厚くなった。しかし、昨年から二軍のボックススコアが省略され、試合結果だけになった。また、その年の出来事を記載したコーナーもなくなった。

1000ページを超えていた本は、800ページになった。価格は2900円。ベーマガが経営的に苦しいのはわかるが、こういう形で手抜きをし始めると、高くても買っているロイヤリティの高い読者が逃げていく。一番まずいパターンだろう。

編集者は二軍情報も含めて、NPBの公式サイトに出ていると思っているのかもしれないが、ネットは、今年「ヌルデータ置き場」が突如閉鎖されたように、突然終わる可能性がある。
NPBも数年先には、業績が翳る可能性が高いので、サイトが縮小される可能性は大いにある。

「野球記録」に関しては、じわじわと関心を持つ人が増えている。それは実感できる。
しかし肝心のメディアの編集者が、野球記録の魅力や重要性を理解できなくなっている。非常に残念だ。

瀕すりゃ鈍すというが、ベーマガは、切ってはいけない部分をどんどん切り捨てようとしている。これはまずいだろう。


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