「野球の記録で話したい」というタイトルでブログを始めて10年目になる。記録についての記事をたくさん書いてきたが、残念なことにここ10年で、記録への理解は深まったとは言い難い。
メディアは全く進歩していない。

打率、本塁打、打点、勝敗、防御率という伝統的なSTATSは、セイバーメトリクスの台頭によって影が薄いが、それでも選手の実力を示す数値として依然、有効だ。
しかし、メディアは、この数字の意味するところを深く理解しているとは思えない。
それを端的に表すのが、MVPやベストナインなどの記者投票の結果だ。

2016年のセのMVP新井貴浩などは、広島チーム内でも貢献度でも抜群とは言えなかった。しかし、阪神から復帰して精神的主柱になったことと、打点王をとったことで「功労賞」的に与えられた。
鳥谷敬が、遊撃手として守備範囲が狭くなり、チームのお荷物になってもベストナインやゴールデングラブ賞に選出されたのも記憶に新しい。昨年は三塁手にコンバートされたが、守備成績はリーグの三塁手の中でも最低ランクだったにもかかわらず、ゴールデングラブに輝いた。

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記者各位は数字をほとんど見ていないか、見ても理解していないのだと思われる。記者席であれほどスコアをつけながら、何を見ているのだろうと思ってしまう。

従来の記録でさえそうなのだから、セイバー系の数字などわかるはずもない。スポーツ紙も民放テレビもセイバー系の数字をほとんど取り上げないが、それは「方針」というより、理解できないからではないかと思ってしまう。

どんどん進化するMLBの情報など、ほとんどわかっていないと思われる。
日本側の報道では、MLBで今、何が起こっているかはほとんどわからない。MLBの公式サイトや専門メディアを見ることができるから、不自由はしないが、一体どうなっているのかと思う。
MLBに関するメディアの理解は、野茂英雄がMLBに渡った頃と比較しても退歩しているのではないかと思われる。

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だから当サイトのようなブログにも存在意義があると言えるのだが、野球そのものがそうであるように「野球の記録」に関するメディアの報道も、世間の理解もじりじりと衰退しているのではないかと危惧する。

大谷翔平のMLB移籍など、センセーショナルなニュースには飛びつくが、深く伝えることはしない。
それは、野球のみならず、メディア全体の「衰退」によるものかもしれないが、いろんなメディアが様々な論調で情報を発信し、切磋琢磨するような環境にならなければ、野球への関心も高まらないと思う。


2016・17年R.バンデンハーク、全登板成績【ハムや金鷲は嫌だけど、初の2ケタ勝利&規定投球回到達】


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