第一生命保険株式会社が、成人式前に発表する「大人になったらなりたいもの」調査で、男の子のなりたいもので、野球選手がサッカー選手を8年ぶりに抜いた。NHKはそう報道しているが、よく調べてみる必要がある。

今年の結果は以下のごとし。

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母数は全国の小学校1~6年生。男子は374人。

これは「就きたい職業」というほど具体的なものではなく「なりたいもの」であり、漠然とした「あこがれ」を数値化したものと言えよう。

第一生命のプレスリリースに「男の子の憧れの的は『スポーツ男子』から『クレバー男子』へ」とあるように、15年ぶりに学者、博士が1位になったことが大きなニュースだ。

続いて野球がサッカーを抜いたことが挙げられている。WBC、清宮幸太郎、大谷翔平など注目度の高い話題が多かったと指摘している。
しかし、これをもって「野球復調の兆し」とは言えない。

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第1回から今回までの調査での野球とサッカーの%の推移を出す。この間の、野球、サッカー界の動きも付記する。

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1989年、つまり平成元年から野球は1位だったが、Jリーグの発足とともにサッカーに逆転される。以後、抜きつ抜かれつを繰り返していたが、2010年を境にサッカーに勝てなくなる。

2010年という年は、小学校、中学校の野球競技人口が減少に転じた年でもある。

以後、肉薄した年もあったが大差が開いた年もあった。そして今年、2009年以来の逆転を果たした。

2017年、2013年、2009年とWBCのある年に野球の数字が良くなっている。関連性がありそうだ。

その意味では、2017年もWBCがあった割に野球の数字が少ししか動かなかったと見ることができる。WBC開催年で、ここまで数字が反応しなかったのは初めてだ。このことの方が深刻だろう。

そして、サッカーが激減していることが気になる。
Bリーグの発足によって、従来のサッカー人気が分散したのか、他の要因か、よくわからない。

調査対象者も多くない上に、厳密な調査設計がされていたかどうかも微妙ではあるが、野球は復調の兆しがあるとは言えない。そしてサッカーも人気が下落した。
日本ではプロスポーツそのものへの「あこがれの気持ち」が減退しているのではないかと思える。

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