私が阪神を嫌悪するのは「身もふたもない」酷薄な部分が随所に見えるからだ。

大昔、江夏豊は球団幹部に
「うちは優勝せんでええねん。巨人が優勝してうちがそこそこがんばったら、甲子園に客が入る。優勝したら金がかかるから、勝ってくれるな」と言われたと言っている。

こういう本音むき出しのがめつさ、えげつなさは大阪独特だと思われているようだが、そうではない。阪神と吉本興行が悪しき印象を植え付けたのだ。

西川きよしは、吉本のドン林正之助(「わろてんか」で濱田岳がやっている役のモデル、吉本せいの弟)に「落語家には落語協会があるのだから、漫才師も漫才協会があったほうがええ」と相談に行ったが、林は言下に「そうか、そんならそっちに専念してくれ。仕事全部干したるから」と言ったという。

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狭い街に軒を接して生活する都市生活者は、自分一人ではなく隣近所のことも考えて動くものだ。「わしらだけ良かったらそんでええねん。お前らのことなんか知るかいな」は、都市生活者の考え方とは程遠い。新参者、闖入者の考え方だと言ってよい。

阪神は、江夏以降も選手に対して酷薄な態度を取り続けた。
JFKと言われた救援投手の酷使にも無頓着だった。2007年、久保田智之が、90試合のシーズン最多登板を記録した際に、球団幹部は「来年はもっと投げて、記録を更新せえや」と言った。

久保田もそうだが、阪神は、西村憲、江草仁貴、榎田大樹などのように、数年活躍してすぐにダメになる投手をたくさん作っている。

選手の体を「資産」と考え、大事に運用しようという考えは阪神にはないように思われる。投機のタネ銭のように、あればあるだけ使う。ダメになったら「あいつは根性なし」「運が悪かった」で捨てていく。人気球団だから「替りはなんぼでもおる」、そういうカラーが見えて仕方がない。

球団経営者がいつまでたってもスポーツビジネスや、マネジメントを全く勉強しないで、品のない似非大阪商人のままなのは、黙っていても甲子園に客が入るからだろう。
金本知憲は、選手をタネ銭として派手に使うから球団にはいい監督なのだろう。MLB流の選手起用やケアなど、小難しいことも言わない。
球団経営をまじめに勉強する気がない経営者にとっても「精神論」「根性論」は耳障りが良いし、理解しやすい。

藤浪晋太郎を取り巻く環境は、同い年の大谷翔平とは大きく違っている。収益をあげながらもプロ野球というビジネスモデルへの愛嬢が感じられない球団にあって、彼は孤軍奮闘しているのだろう。



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