具体的に、各球団の50試合以上救援登板した投手の顔ぶれを見ていこう。

パ・リーグ、1974年以降、50試合以上登板した投手の球団別一覧。近鉄も含める。(いろいろ修正しました)

50GR-PL


パ・リーグではソフトバンク、日本ハムが多い。
ソフトバンクは吉田が6回、最近の森福が5回、篠原、真原、サファテ、森が4回。
西武は橋本、星野が8回、5回記録しているが、最近は長く50試合を投げる投手はいない。
歴史が浅い楽天は、松井裕樹、福山が連続で多くの試合数を投げている。リスクは高まっていると言えよう。
オリックスは、平野が例外的にずっと50試合以上投げていたが、他には長く50試合を投げる投手はいない。佐藤達也、比嘉のように短期間投げて潰れた投手も多い。

日本ハムは、宮西、武田久、増井らが何年も50試合を投げた。宮西を除き今季はいなくなるが、今後どうなるか。

ロッテは、救援投手が多くの試合で投げることが少ない。大事にしているのか、すぐにつぶれるのか、見方は分かれる。

セ・リーグ

50GR-CL


先発投手がパよりも頼りないためか、セの方が救援投手の登板数はかさむ傾向にある。

広島は永川が良く投げたが、今は若手に変わり、今村、中﨑が2年。

阪神は、JFKが売り物だったこともあり、最も多くの投手が50試合以上救援登板している。それが体質ということだ。救援投手は常に過酷な登板を強いられる。そのために、潰れる投手も多い。
昨年の阪神は60試合以上登板が4人いた。昨年は球数をチェックするなど、管理をしていたというが、それは当たり前のことであって、2016年にそれをしていなかったとすれば、その方が驚きだ。アナクロニズムさえ感じる。
救援投手を「資産」と見るか「使い捨て」と見るかは、昨年の60試合カルテットを今年、どう使うかにかかっているだろう。力はおとっても、他の投手を4人に交じって投げさせて、負担を分担させるのか、勝てる試合はどんどん投入するのか。そこに注目したい。

DeNAは、50試合以上投げさせた投手の数では1位。すぐにつぶれる投手が多かったのか、負担を分散させたのかは意見が分かれる。昨年は、5人が60試合に登板した。競り合いが続いたからだが、後半にエスコバーを入れるなど、配慮した節は見える。阪神同様、今季の起用に注目したい。

巨人は昨年、救援投手の差でDeNAに負けた。いい救援投手の絶対数が少ない。マシソンがどこまで持つかが気になるところだ。2年契約で、その後は引退すると言っているが潰れる可能性は大いにある。

中日の岩瀬はこうしてみると空前の投手であることがわかる。岩瀬がいたために、中日は他の投手も登板過多が続き、他の投手は岩瀬ではなかったためにすぐに投げられなくなった。浅尾がその代表。気になるのは又吉がどこまで持つかということだ。

ヤクルトは2015年、救援投手で勝ったと言っても良いが、翌年に崩壊して下位に低迷した。それ以来立て直しが利いていない。秋吉への負担増が気になるところだ。

救援投手の起用法は、先発投手以上にセオリーが見えない。しかし登板数が増えれば負担は増える。少数の投手に負担が集中しないよう、分散することが重要だ。

使えない投手をたくさん作るのではなく、多少打たれても我慢して投げさせることが必要だ。「勝利の方程式」はすぐに崩れるリスクの多いやり方だともいえるだろう。


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