あの松坂大輔でも中日入団が決まったのに、村田の去就が決まらない。この日曜日、張本勲は「松坂は難しいだろうけど、村田はまだやれると思いますがね」と言ったが同感だ。
松坂世代の代表格の2人の明暗はなぜ分かれてしまったのか。
キャリアSTATS

S-Murata


村田は昨年100安打している。三塁守備を見ても衰えは全くうかがえない。
彼自身、年俸にはこだわっていない。やれるならどこででも、と思っている。

.280、25本、80打点くらいは確実に見込めて、守備も間違いなく、おそらく年俸も5000万円以下。
お買い得にもほどがあると思うが、声がかからない。

いろいろな説明ができるだろう。
今季は、MLBもNPBも移籍市場が不活発だ。朝言ったように涌井も移籍をあきらめた。プロ球界全体が消極的な気分になっているということはあるかもしれない。

村田だけの事情を考えるなら「中村紀洋のトラウマ」も考えられるかもしれない。

中村はMLBから復帰して、オリックス、中日、楽天、横浜と渡り歩いた。最晩年を除いてどこでもそれなりの成績はあげたが、しばしばチームに不協和音をもたらした。
最後もDeNAで、自分の打席で走者に走らないように勝手にオーダーをしようとして二軍に落とされた。成績もタイトルを取るほどではない。それでいて、存在感だけはやたら大きく、指揮官には使いにくい、という印象があった。
村田は中村のような「やんちゃ」ではないが、タイトルホルダーでもあり、存在感の大きさは同じようなものだ。そこらが忌避されたかもしれない。

もう一つは「2000本安打」だろう。中村も横浜時代の2013年に大台に達したが、村田を獲得したチームは、自動的に「あと134安打打つまでは使わなければならない」ことになってしまう。
もちろん、使わなくてもいいのだが、昔と違って「2000本安打」は打者の最高級の栄誉になっている。使わなければ指揮官に批判が集まる。
折しも千葉ロッテは、村田よりも年上で、衰えが激しい福浦和也を「2000本」のためだけにコーチ兼任で現役を続けさせた。千葉生まれのフランチャイズプレイヤーの福浦の場合、仕方がないが、どこに行くにしても外様になる村田に同様の厚遇はしたくない、そういう意向があるのかもしれない。

古巣のDeNAでは、宮崎が三塁手として首位打者を取った。これを外すことは考えられない。他チームはなおさら、ということだろう。

独立リーグのオファーが来ているようだが、選手は往々にして小さなステージに移籍すると、モチベーションが下がって成績も落ちる可能性がある。

ここまで干されるようなひどい選手ではないはずだ。どこからもオファーがないのなら、村田は一層のこと、MLBへの挑戦を考えたほうが良いかもしれない。

Murata


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