気の滅入る話なのでスルーしようかと思ったが1度だけ書いておく。

各テレビ局のワイドショーでは、

一般女性が「野球界の噂」という掲示板で「そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ」と書き込んだことに対し、井納側が訴訟を起こし、一般女性に191万9686円の損害賠償を請求した
と報道されている。

当然だ、という声がある一方で、この程度で訴訟を起こすのか、という声もある。
そもそも、この話が世間に明るみに出たのは、訴えられた一般女性が「Friday」に話を持ち込んだからだという。
その女性は「突然訴えられて困惑している」「支払うことができない」と被害者のようなことを言っているという。

しかし井納側はこの話が、訴えられた女性に都合よく書き換えられているとして反論をした。
まず、この女性は一度書き込みをしたのではなく、3年前から、妻や生まれたばかりの子供について執拗に書き込みをしていた。
そこで弁護士に相談。いったんは中断したものの昨年7月頃から再び攻撃が再開されたため訴訟に踏み切ったという。

井納のような有名人には、この手の誹謗中傷はたくさん来るはずだ。裁判となれば大変な手間がかかる。多少のことではそこまで踏み切ることはないだろう。この一般女性は、相当悪質だったということだ。

日本のネットの世界では、コメントはほとんどが匿名で行われる。これは世界的に見るとかなり特殊なことのようだ。匿名性をいいことに、過激な内容を書き込む輩がいるのだ。精神的なショックを受けることもあるだろう。
どういう程度であれ、匿名で誹謗中傷めいた書き込みをする側に非があるのは言うまでもない。
そういう書き込みは「匿名」で自分が「安全」だと思うからする。その心根がすでに卑怯で禍々しい。

以前にも書いたが、当サイトも何度か執拗な誹謗中傷コメントを書き込まれた。私だけでなく家族まで実名をさらされ、売春をしているなどの書き込みをされた。差別的な表現もあった。
そのうち2件は弁護士に相談をした。こういう連中に対する法的な手続きとしては

弁護士からプロバイダーへのIPアドレスの開示請求→プロバイダーから個人への開示の成否の問い合わせ→拒否→裁判→勝訴→IPアドレスの開示

という過程を踏む。その上で名誉棄損などの裁判も起こさなければならない。

私が相談した弁護士は「300万だしてくれたら、最後までやります」と言った。裁判で勝てば開示請求費用も含め、全部加害者側に支払わせることができるが、弁護士は「そいつが一文無しで破産してしまえば終わりです」とも言った。

井納のように年俸8500万ももらっている高給取りなら、訴訟も可能だろうが、一般人には難しい。
私の場合、1件は、IPアドレスの開示をすると伝えたのちに相手が連絡してきて話し合うことができた。相手は公務員で「職場に知られたら困る」と泣いて謝った。

ワイドショーである弁護士が、訴える側の心理は、「賠償金を支払わせたい」のではなく「いったい誰がこんなことを書いてくるのか知りたい」だと言っていたが、まさにその通りだ。私も相手を知った時点でカタルシスを覚えた。

幸いにも今、当サイトにはそういう輩は来ていない。他に誹謗中傷するようなサイトができているとは聞くが、私はエゴサーチをしてもそういうのは一切見ないので、全く平気である。

しかし、こうした被害を防ぐためにもIPアドレスの開示を、費用的にも手続き的にも簡単にできるようにすべきだろう。
「匿名ならどんな酷いことを言っても平気」という人は、その時点で心が壊れている。傷ついている。そういう書き込みをした時点で、自分自身が罰を受けていることを知るべきだろう。

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