村田修一の話は私としてもいい加減にやめようと思う。事態は進展がないのだ。来週から私は2週間強、春季キャンプを見に行くが、その間にどこかに決まってくれればと思うばかりだ。ただ、こうして「なぜ村田は移籍先が決まらないのか」を読者各位と議論するようなことは、当サイトとしては本意であり、有意義だと思っている。しかしながら、言っておきたいことがある。
一つは、村田修一がすでに球史に名を残す名選手だということだ。タイトルホルダーでもあり、1865安打、360本塁打、1123打点である。そんな名選手が、確たる理由もなく消え去ろうとしている。全く異例のことだ。野球ファンであるなら、このことに問題意識をもってしかるべきだろう、と言いたいのだ。

もう一つ、村田の移籍先が決まらない理由として
・態度が悪い
・練習が嫌いだ
・性格に問題がある
などを持ち出す人が少なからずいるということだ。

こうしたことは、一般のファンからはわからないことである。私はときどき球団からパスをもらって取材をするが、その程度のメディアでもまったくわからない。
こうしたことがわかるまでに、当人と付き合いがあるのは、新聞記者など記者クラブ系のメディアだ。

彼らが、「伝えるべきと思ったことは何でも伝える」本来のジャーナリストであるならば、その発信に信が置けるかもしれないが、彼らは継続的に球団、選手と付き合うために、取材対象に不利なことは言わない。つまり、記事を書く際には忖度を働かせているのである。

であるのに、そうした個人のパーソナル情報が出てくるというのは、多くの場合、何らかの意味、意図があるのだ。
村田の就職が決まらない理由として、彼一個の性格や選手としての態度が問題だという情報が上がるのは、彼が球団を離れたために、記者が気兼ねなくネガティブを書けるようになったからに他ならない。巨人在籍中からそうした情報がちらほら上がっていたのも、彼が外様で、半ばよそ者とみなされていたからだ。
原辰徳のように、監督在籍中に女性問題から暴力団に恐喝されるような深刻なスキャンダルを起こしていた野球人でも、球団、組織のど真ん中に居る限り、ネガティブ情報は絶対に外に出ない。報知をはじめスポーツ紙の記者は何らかの情報を得ていただろうが、それを言うことはない。

雑誌メディアは記者クラブに所属せず、パスをもらう必要がないから自由に書ける。新聞記者などが雑誌メディアに匿名で情報をリークすることはあるが、それはあくまで伝聞だから、確度はぐっと落ちる。

いずれにしても、選手に関する「生活態度」「性格」「言動」に関する報道には、何らかのバイアスがかかっている。
そういう情報をうのみにして「あいつは性格が」「練習態度が」というのは、リテラシーの低い人がすることだ。

そもそも、性格がどうであれ、練習態度がどうであれ、プロは成績を出してなんぼの個人事業主だ。本当に、そういうことが原因で干されたのだとすれば、それは干す方が悪い。プロ野球が「せこい会社ごっこ」をしているのを、私は肯定できない。

私は野球選手は一般人とは違うと思っている。リスペクトをもって接するべきだと思っている。だから原則として、現役選手のプライベートに関するネガティブな情報にはふれない。
記録、数字、パフォーマンスに関しては容赦なく評価するが、選手が裏で何をしていようと、知ったことではない。

引退した選手については、評価が定まっているから当時の文献などを見て「仏の徳さん」と言われたとか、「喧嘩八」と呼ばれたとか、そういうことを紹介することもあるが、それは過去の選手のパーソナリティを知る手掛かりにするためだ。

村田修一は生まれてきた子が早産の未熟児だったことを機に、新生児医療を支援している。社会人、野球選手として立派だと思うが、そのことと球団が決まらないこともまた、直截は関係がない。
野球選手の評価とはそういうものだろう。

少なくとも現役選手の評価をする際に、知りもしない選手の私生活やパーソナリティを得々として語るようなみっともないことは、したくないと思っている。

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たばともさんのクラシックSTATS鑑賞、5周年である。ぱちぱちぱち
5年目になりました


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