セイバー系の数値には興味もあるし、いろいろさわってもいるが、その中で一定の考え方を持つようになった。

セイバーが出てきた当初は、私は目の前がすぱっと開けたような気がしたものだ。

これまでの打率、本塁打、防御率などの数値は、運や不公平をしこたま抱えていた。
プロ野球は試合数も異なり、球場の大きさや、投手や打者の力量も異なる中で、ため込まれた記録を数字として並べているだけ。
この打者は、3割を大きく上回る打率を挙げているが、このシーズンは投手陣が弱かった。本塁打をやたら打っているが、試合数やたら多かった。
この投手は、優秀な防御率だが、走者を一杯出して不安定だった。

従来の記録を語るときには、必ず「但し書き」が必要だった。それがまた楽しかったのではあるが、記録の裏側にはなかなか迫ることができなかった。

当初のセイバーは、公式データを加工したものだった。K9、BB9、WHIP、BABIP、複雑なものではRCやRC27など。私はこういうデータに接して「あ、こういう形で数字をいじってもいいんだ」と目からうろこが落ちた思いだった。で、自分でも触り始めたのだ。

1990年代半ばには、パソコンが普及した。私は20年ほど前からエクセルを使うようになったが、そこに永年ためていたNPBのSTATSを入れ始めて、野球の見方が変わった。

2008年には1936年からのNPBのSTATSを入力し終わったが、そのデータをセイバー的な指標に加工することで、野球の見方がはっきり変わった。一つ一つのSTATSが何を意味し、何を意味していないのかが深く理解できるようになった。
そして選手の評価がより精細に、くっきりとできるようになった。データが深く理解できるようになったことで、リアルに見てきた選手を再評価することもできるようになった。

地味に見える選手が実は出塁率で高い貢献度があったり、優秀と思えた投手が、制球力が悪く、それほどでもなかったり。

MLBの公式サイトが充実し、そのデータも利用できるようになり、さらにBaeball Referenceのような記録専門サイトもできて、MLBとNPBの比較もできるようになった。

私が「野球の記録で話したい」というブログを立ち上げたのは、そういう形でデータの蓄積が進み、これで何か話すことができるのではないか、という気持ちが高まったからだ。
いわば、このサイトは個人でもデータを蓄積し、扱うことができるようになったことと、それを加工する方法としてセイバーが共有されたことで始めることができた、と言ってよい。

今年で足かけ10年になる。投稿したブログ数は1万本を超えた。この間にどれだけ豊かな議論ができたか、と今更ながら思っている。

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たばともさんのクラシックSTATS鑑賞、5周年である。ぱちぱちぱち
5年目になりました


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