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2月6日からスタートしたプロ野球のキャンプ巡り、宮崎、沖縄を終えて、今日、明日と高知の2か所を終えておしまいにする気だ。最初は遊びで行っていたが、今は仕事半分なのでなかなか気疲れする。


キャンプ地に行きだしたのはずいぶん前の話だが、1シーズンに何か所もまわりはじめたのは2015年からだ。
今年は18か所を回ったが、それでも行けなかった場所が2つ。沖縄県読谷村の中日二軍キャンプと、宮崎県西都市のヤクルト二軍キャンプだ。休みなしで回ったが、どうしても都合がつかなかった。

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こうして回ってみて、しみじみ思うのは「プロ野球キャンプはぜいたくなものだ」ということだ。
何度か紹介したように、私は今年12球団キャンプガイドを上梓した。その際には過去のストックした写真も生かすことができると思ったが、実際にはほとんど使えなかった。
キャンプ地で選手が使うユニフォームやスタジャン、トレーニングウェアなど大半が毎年新しいものになるし、メイングランドなどの看板類も、フラッグ類も大半が入れ替わるからだ。
球団の担当者から「このジャンパーの左腕の線が3本なのは2016年仕様です。今年は4本線などで使わないでください」などと言われて往生した。

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だから本決まりではないが、来年もキャンプガイドを作ろうと思ったら、全球団まわるしかなくなるのだ。
今年でいえば、阪神はユニフォームがガラッと変わったし、楽天も違う。ソフトバンクは間違い探しのようだがよく見れば違う。巨人は日替わりでユニフォームを変えるが、これも微妙に違う。
楽天は、沖縄県金武町の合宿が二次キャンプに昇格したので、フラッグが真新しいものになった。

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その上に、キャンプではキャンプ専用のキャップを被るのだ。プレスパスを持っていると、そのキャップをくれることもある。私は今年8個キャップがたまったが、このキャンプ専用キャップは毎年違うのだ。
キャップにはプレスと一般客を区別する意味合いもあるから、キャンプ地に居る間はずっと被り続けることになる。間違ってそのまま別の球団のキャンプ地に行ったら大変なことになる。
昔は、気に入らないことを書いたメディアのプレスキャップを目の前で球団広報が取り上げることもあった。一発で「出禁」である。
楽天などは、キャップは黒とえんじ色と2色用意していて、毎日交互に配っている。
キャップは毎年、大きくデザインを変更する。こういうキャップを被った人も映り込むから、去年の写真は使えないのだ。

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昭和中期のキャンプは、旅館を借り切って選手は大部屋で雑魚寝。練習が終わったら、どてらを着て選手や監督も、もうもうたる紫煙の中、マージャン卓を囲むのがキャンプの風物詩だったが、今はホテルは個室が多いし、夜もトレーニングをする選手が多いからそういう風景は消え去った。ただ、煙草だけは相変わらずだが。

とくに一軍のキャンプは、選手だけでなく、スタッフの数も膨大だ。グランドを整備する人。フリー打撃で外野でボールを受ける人、トスを上げる人、打撃投手や打撃捕手、トレーナー。これらのスタッフは球団職員の場合もあるが、キャンプによっては自治体職員がやっている場合がある。
実はキャンプ中、一番忙しいのは球団職員ではなく、自治体や観光協会の職員だ。私はキャンプ地の地元受け入れ責任者と打ち合わせや取材をお願いすることが多いが、キャンプ期間中はほぼ100%断られる。この期間、そういう職員は不休で働いている。
アポを取っていても「ごめん、雨が降ったのでグランドにシートをかけないといけないので」とドタキャンされたこともある。

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こういう事情、プロ野球本拠地のファンはあまり知らないと思う。
私は参考までのJリーグのキャンプ地も歩いているが、金のかけ方が全く違う。
プロ野球が80年以上、ナショナルパスタイムだったことを実感せざるを得ない。

キャンプ地でのこういう状況を目の当たりにすると、野球はまだ捨てたものではないと思う。同時に「野球離れ」が進行して、キャンプがしょぼくなるのを見たくないな、とも思うのだ。



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