これはよかったよかったとはとても言えないだろう。十分にNPBで主力をはる力がある選手が、独立リーグに行かざるを得なくなったのだ。これは初めてのケースだ。

村田修一がNPBの球団に移籍できなかったのは、政治的な問題ではなく、各球団の補強力学によるものではないかと思う。

FAで移籍した野手の成功事例が最近、少なくなっている。広島やソフトバンクの成功例を見ても、各球団は自前で選手の補強をするほうが良いという判断をしつつあった。たまたま三塁手がつとまりそうな若手選手が各球団に育ちつつあった。
そして村田はすでに37歳。間違いなく実力は下り坂だ。その上、正面から抱えれば億単位の年俸が必要だ。さらに2000本安打まで指呼の位置にある。とれば使わざるを得ない。

各球団は「村田もいいが、まず別の方向で補強をして、だめだったときに売れ残っていればとろう」という感じではなかったか。

鹿取GMがFAではなく自由契約に指定席の障壁を低くしたのは確かに温情だっただろうが、箔が堕ちたような感じもした。

この結果は全く予想外だった。エアポケットに落ちたようなものだろう。

S-Murata


7月末、つまりNPBのロースターの書き込みリミットであり、BCリーグの前期終了までにNPBへの復帰を目指すという。

BCリーグはタフィ・ローズやアレックス・ラミレス、岩村明憲などNPBで実績ある野手がプレーをしたことがある。しかし彼らは、成績も下落し、戦力外になっての移籍だった。本人はNPBへの復帰を期待していただろうが、客観的に見てそれはあり得なかった。

村田修一の場合は、まったく事情が異なる。どこまで成績を挙げるか注目したいが、格の違いを見せつけてほしい。
そのうちに、12球団の中には「こんなはずじゃなかった」チームが必ず出てくる。
そういう球団は躊躇なく、声をかけてほしいものだ。

今年の春先はBCリーグを取材するつもりだ。ぜひ、彼を見に行きたい。


2017年井納翔一、全登板成績


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