フィジカルに加えてメンタルでも苦しんでいたのだろう。残念ではあるが、本当によくやったと思う。

そのキャリアSTATSはかなり異色ではある。

M-Kawasaki


20代前半でリーグを代表する遊撃手となり、最多安打、盗塁王、3割も打った。
人気も素晴らしく、オールスターの常連だった。

しかし30歳でイチローを慕ってMLBに移籍するのだ。

オファーもないシアトル・マリナーズに自分を売り込んでマイナー契約を取り付け、そこから這い上がった。
イチローは川﨑がやってきた年には移籍し、川﨑は孤児のようになってブルージェイズに移籍。毎年、キャンプの招待選手からMLBに昇格。マイナー落ちも何度も経験し、AAAで過酷な試合に出た。

彼のすごいところは、それでもめげずにAAAで好成績を残し続けたことだろう。MLB経験のある選手の中でもまれて数字を残し、何度もMLBに昇格した。

しかし次第に出場機会を減らして、ついには日本復帰となった。

6年ぶりのソフトバンクは大戦力は育っていた。遊撃手には屈指の守備を誇る今宮が育っている。三塁には松田がいる。二塁を争うしかなかったが、35歳の川﨑はどう考えても不利だった。

アメリカ時代は無理もしていたのだと思う。しかし、同時にアメリカの野球のネガティブ、ポジティブを身をもって経験し、そのありようを我々に教えてくれた功績は大きい。
張本勲にはわからないだろうが、川﨑宗則はアメリカに居続ける理由があった。そして大きな収穫燃えたはずだ。

逆に久々の日本で大きなギャップを感じたのではないか。
本当はもう少し野球を続けてほしいが、私は川﨑が大好きだ。どういう身の振り方になっても応援していきたい。

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2017年髙橋聡文、全登板成績



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