大谷翔平が、打ち込まれて降板する夢を見て目が覚めたが、逆夢だった。この結果を予想した人は少ないのではないか。

解説の新井宏昌も、現地での大谷のブルペンを見て「一流の投手のものではないですね」と言っていた。
すべての情報が「Ohtaniは難しい」と言っていたのだが。

Ohtani-0402


記念すべき初球は96.4MPHの速球だった。これがストライクに決まったのが大きかったのではないか。初回は2三振を含む三者凡退。

2回、主軸のデービスを3球三振に打ち取ったが、ジョイス、ピスコッティに連打され、昨年14本塁打のチャプマンに左翼席に運ばれる。スライダーが甘く入った。
しかしここから見事に立ち直った。

以後は四球の走者を一人出しただけ。

5回で降りるかと思われたが、もう1イニング。先日の藤浪晋太郎の嫌な投球が頭に浮かんだが、大谷翔平はこの回が一番素晴らしかった。

4シームが低めに決まっていたし、落ち方が違う2種類のスプリッターも打者を翻弄した。

カーブは少なかったが、大谷は4シームとは別に球速が150km/h前後の球も投げていた。2シームか?チェンジアップにしては速いが。

スライダーは何球か抜けていたが、速球のコマンドが回を追うごとによくなって行った。捕手マルドナードのリードも冷静だった。本塁打を打たれたチャプマンを次の打席、同じスライダーで打ち取ったのは大きい。

この選手は大舞台でないと力が発揮できないのか、スプリングトレーニングからアジャストしたのか?何か良いアドバイスがあったのか。

ただ今日の試合を見ても、アスレチックスは最下位のチームであることが良くわかる。アストロズやレッドソックスなどにどんな投球をするか、欲の深い話ではあるが、それが見たいと思えるようになった。

エンゼルスは救援陣がダメだ。大谷の勝ち星が消えるケースもあるだろう。しかし歴史的な登板を大谷は素晴らしいパフォーマンスで飾った。


2017年加賀繁、全登板成績



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