過熱する部活に対しては、今、世間の風当たりが強いが、当の学校側、特に部活推進者たちの中には、本気で改革しようという気持ちが薄い指導者も多い。彼らの本音が露呈した記事が載った。
讀賣新聞
岐阜県立益田清風高校(同県下呂市)の女子ハンドボール部では、体罰で退職した非常勤講師が、一般人としてなお指導を続けていたと、学校関係者が証言した。有効な手を打てなかった県教委や学校に、教育関係者からは疑問の声も上がっている。
中略
学校側は「(教諭や講師でなく)知らないおじさんが勝手に来ているのだから問題がない」と黙認していたという。


この話、部員の女子には恐怖だろう。暴力指導者を排除したと思っていたら、その男がまたやってきて部活の指導をしているのだ。今度は教師でも何でもない。学校側に行っても「問題がない」と言われる。手の打ちようがない。まるでゾンビだ。

この高校は2005年に益田高校など2校が統合してできたが、この指導者は統合前の益田高校の女子ハンド部でも指導し、インターハイで8強まで言ったことがある。
しかし2014年に部員に暴力をふるって退職した。しかしその後も学校に来て指導をしていたという。

高校も県教委も見て見ぬふりをし、抗議があっても受け付けなかったという。

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今の教育界には、こういう一派がいるのだ。表面上は暴力やパワハラを否定するようなふりをしているが、昔のやりかたを体罰も含めて容認しているのだ。
高校野球の指導者の中にも
「ご時世だから仕方がないが、今の子供は甘やかされている。もっと厳しく育てないと勝てない」と思っている人はたくさんいる。

部活の目的が「子供の成長を促す」ことであるのが理解できず「大会で勝つこと」「そのために子供を調教すること」が部活の目的だと思っているのだ。

「厳しい指導者」とは、本来は「子どもが自分で課題を克服するまで手を差し伸べない」ような指導者のことを言うが、今の部活では「怒鳴ったり、殴ったり、けったりして子どもに言うことをきかせる」ような"厳しい指導者"がいまだにたくさんいる。彼らは「厳しい」のではなく「怖い指導者」だ。

県内のある高校教諭は「問題になっていないだけで、見聞きしている体罰は他にもたくさんある。県教委は体罰防止の対策を強化する必要があるのではないか」と話している。

教育の現場がこういう状況である限り、部活の改革はすすまない。暗澹とする話ではある。