ピッツバーグ・パイレーツ=PITといえば、MLB最弱チームの一つ。18シーズン負け越しというMLB記録を更新中だ。今季も大きな期待はされていなかったが、何と、7月31日の段階では、54勝52敗、首位から4ゲーム差の3位だった。通年なら、とっくにシーズンを諦めて、選手のたたき売りを始めるところだが、今季は望みありと見て、反対にフラッグシップディールでお買い物をした。
前年と今年の成績の対比。各STATSのアリーグ14球団での順位、各数値の昨対を入れた。

PIT-2011-Bat






ボルチモア・オリオールズから大打者デレク・リーを獲得。リーは加入した試合でいきなり2本塁打するなど存在感を示したが、投手陣が崩壊したために以後、18勝38敗と急降下した。でも、6球団中4位は2006年以来の好成績だった。
トロント・ブルージェイズ=TORからチームリーダーを期待して獲得したライル・オーバーベイは期待外れだったが、5つーつプレイヤーになりつつあるアンドリュー・マッカチェン、そして2塁に定着したニール・ウォーカーが前半戦は活躍した。しかしこの二人も後半、調子を落としている。ギャレット・ジョーンズも16本塁打したが、故障がちだった。それにしてもこのチームは、マッカチェン以外に四球を選ぶ選手がほとんどいない。好き勝手に打っているという感じだ。
去年、身体能力の高さを見せつけたホセ・タバタは7月から1ヶ月半もDL入り。やや期待を裏切る成績だった。
毎年、魅力的な新人が現れるPITだが、今年はやや小粒ながら5月末に出てきたジョシュ・ハーリソンが、3塁に定着。マイナー通算.306のシュアなバッティングと、PITには珍しい三振の少なさで、来季は期待が持てるのではないか。
何かが変わったから勝ち星が増えてというわけではないが、PITは化ける可能性はあるだろう。
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