ちばあきおの「キャプテン」や「プレイボール!」には二塁走者が身振りで投手のコースを教えるシーンがでてくる。また盗塁に際して打者が空振りするシーンもでてくる。こういうプレーは世界的な野球では「マナー違反」となっているのをご存じか。

また昔のNPBには「サイン盗み」の名人もいた。相手チームのサインを盗んで味方に教えるのだ。
投球については、外野スタンドに偵察要員を配置し、速球なら客席に座る、変化球なら立つ、などの作戦を立てていたこともあった。

こういうの、昔の野球界は「頭脳プレー」としてもてはやされていた。そういうことをいろいろ考えるコーチは名参謀としてスポーツドキュメントなどでも紹介されていた。

サイン盗みを防ぐために、NPBの投手はグラブに「乱数表」を張り付けて、捕手との間で細かなサインのやり取りもするようになった。

日本の野球はそういう小細工を発達させた。それを「高度な野球」だと思っていた。

しかし、そういう野球を発達させたのは、日本だけだった。ブロックサインなどはMLBからやってきたが、MLBではそうした高度な情報戦は発達しなかった。最近になってMLBはデータに基づいて極端なシフトを敷くようになったし、さまざまなデータが活用されているが、それはあくまで投手対打者の対決のデータ戦であって、相手の作戦を察知するスパイ行為などとは次元が違う。

今、世界の野球はアンフェアなプレーを強く否定するようになっている。走者による配球の見破りや、サイン盗み、盗塁を助ける空振りなどは、あり得ない行為になっている。

実はNPBでもそうしたプレーは姿を消しつつあるが、アマチュア野球ではまだそういうプレーが「勝つために必要なこと」として重要視されている。
そういう作戦をする指導者が、「名将」と呼ばれることも多い。

昨日は高知で少年野球を見ていたが、盗塁を助ける空振りをするチームがあった。日本ではそういう野球がまだ続いているのだ。そういうプレーを海外ですれば、勝つことはできても尊敬はされない。

日本の野球の「質」を変えなければならない。そのことは一部の指導者には認識されているが、野球界全体としてはまだまだ少数派だ。

こうしたことも考えていかなければならないのだ。

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