日大アメフト部の事件でも、文春砲が発動されたが、これを読むと体育会系の事件以前に、日大という学校法人のすさまじいまでの「私物化」が問題の根底にあることがわかる。
日大の経営は田中英壽理事長と12人の常務理事が握っている。学費などの収益と、大学助成金を合わせて2600億円と言われる金の使い道=予算決定権はこの経営陣にあるのだが、実質的にそれらを決めているのは、実は田中英壽夫人であり、重要な決定事項はこの夫人がやっている阿佐ヶ谷のちゃんこ屋で決められているという。

田中理事長は、日大相撲部を代表する名選手で、日大相撲部を最強アマに育て上げた。そこまでは私も知っていたが、それ以降、国際相撲連盟のトップなどの役職を歴任。奇怪なのはオリンピック競技とは無縁の相撲の指導者でありながら、JOCの理事、副会長をつとめていることだ。

田中英壽と山口組とのつながりはつとに知られているが、この人物はさまざまなスキャンダルをもみ消して日大の権力中枢に上り詰めた。
大学運営にどのような経営手腕を発揮したのかはわからないが、文春の取材によれば、日大アメフト部事件で世間が騒いでいる最中に、パチンコ店に看板まで入り浸り、記者の質問に「アメフトのルールも知らない、俺は相撲部だから」とうそぶいた。
日本を代表する私学のトップなのだから、弁解するにしても見識、知性を感じさせるコメントをするように思えるが、これではやくざの親分そのままだ。この人物は社会的責任も、モラルもはなからないのだろう。今回の事件が異様なほどの醜態を見せているのは、田中英壽の人格による部分が大きいのだと思われる。

日本大学は多くの経営者を輩出しているし、日芸はクリエイターのブランドにもなっているが、恐らく、日本大学のほとんどの教学分野と、この人物は無縁だろう。
ただ利権を独占し、大学の経済の実権を握っている。絶対服従する体育会系は、田中理事長の藩屏、悪く言えば用心棒のようなものなのだろう。

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内田前監督を田中理事長が徹底的にかばうのは、東京五輪前後に理事長の座をこの人物に譲り、自分は名誉理事長として院政を敷くためだという。

日大は、闇社会同然の反社会勢力に支配されているのだ。スポーツマンシップがどうのという次元の話ではない。

私は大学案内をよく作ったが、多くの私学では学長は雇われ社長のようなものであり、本当の実権者、経営陣は別にいる。多くは世襲で、びっくりするほど品がなかったり、尊大だったりする。
インタビューが成立しないことも多い。

「伊調馨さんは選手なんですか」と言った至学館大学の谷岡郁子学長も、谷岡学園の二代目だが、こういうひどい人材が日本の教育行政の中枢にいるのだ。もちろん、加計学園も含めて。
いま日本のあらゆる場面で「私物化」が進んでいるが、大学はその最たるものと言えよう。

日本の大学がスポーツのみならず、多くの面で立ち遅れているのは、今どきの一般企業では考えられないような愚かな経営陣が盤踞しているからだろう。
日大の経営陣は、そのなかでも最大のものだ。今回の事件を奇貨として、教育の病巣というべきこの一派を排除すべきだろう。




1985年佐藤義則、全登板成績【最多勝タイトルを獲得、昭和最後の20勝投手】



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