今、東京にいるが、今朝のスポーツ紙はデイリーだけが「鳥谷連続試合途切れる」、他紙は総て「関東学連、内田、井上両名を除名」だった。スポーツ界の大事件だったことがわかる。

関東学生アメリカンフットボール連盟の規律委員会は、日本大学アメフト部の指導者、学生など20数人に聞き取り調査を行うとともに、映像やインカムでの交信記録などを独自に入手し、総合的な調査を進めた。その結果

1.関学QBへの暴力的なタックルは、内田正人前監督の指示(命令)によるもの。
2.直接の加害選手宮川泰介は、以前の試合でQBをタックルできなかったことから、内田前監督らに強いプレッシャーを加えられていた。
3.内田正人前監督は、宮川のプレーを視認したうえで試合から外さず、明確に注意もしなかった。

事件の直接の加害者は、宮川泰介だが、これを指示したのは内田正人前監督と井上奨前コーチであると断定。この2人を永久追放である除名処分とし、試合でレフェリーが試合から外すよう処分を求めたのにも拘わらず指示をしなかった森ヘッドコーチを資格はく奪、宮川泰介選手と日大アメフト部を今シーズン終了まで出場停止処分とした。

概ねメディアが報じていたことに従い、世論にも沿った処分だった。大学アメフト部は、おそらく協議そのものの信頼が世来でいることへの危機感があったのだろう。

Ameft3


ただしこの処分は理事会の全会一致で決まったわけではない。メンバーのうち日大OB2人が欠席したのは当然としても、日本アメフト協会の国吉誠会長(早大)は欠席、4名の理事が反対したという。
反対したのは事実認定の部分ではなく、処分に関して。前監督、前コーチへの処分は当然としても、日大アメフト部が今シーズン終了まで出場停止という軽い処分に終わったことへの反対意見があった。

日大アメフト部の体質は内田前監督によって作られたのは間違いないが、そのバックに日大体育会、さらには田中英壽理事長の強いバックアップがあったのは確かであり、選手の犠牲を考慮しても、アメフト部全体の責任を明確にすべきだということだ。

今回の報道を見ると、日大アメフト部は伝統的にスパルタで、強権的な指導をしてきた。その基盤は故篠竹幹夫監督が築いたものだ。今回の報道では「篠竹は悪くない、内田正人の責任」という論調になっているが、篠竹イズムなくして内田正人の指導はなかったのは間違いない。「勝つためにはどんなことでもする」「殴ったり蹴ったりして学生に言うことをきかせる」体質は、篠竹幹夫に端を発しているのは間違いないだろう。

高校野球でも、甲子園で実績を上げた監督は神聖視されるが、彼らの多くは暴力をふるったり、汚い戦術を使ったり「勝つためには何でもする」連中だった。スポーツの指導者というよりは、博徒や侠客の親分のような個性の監督が勝ってきたのだ。
高校野球界が、なかなか進化できないのは、今のスポーツ倫理で見れば「野球やくざの親分」と言っても良い過去の指導者を否定することができないからだ。

IMG_5977


アメフトも篠竹イズムを否定し、日大アメフト部を一からリスタートさせないと、完全な「更生」は期待できない。
そういう意味では、日大アメフト部全体の「除名」に踏み込めなかったのは残念だ。選手への救済措置の道はいろいろ考えられる。日大アメフト部の「悪しき伝統」をここで断つべきだった。

警視庁も関学大の告発を受けて捜査を開始しているようだが、刑事責任が固まった時点で、アメフト部廃部へ向けた動きがあってよいと思う。腐りきった日大経営陣には期待できないだろうが、文科省、スポーツ庁が先頭になって、大掃除をしてほしいと思う。

koryu0530



1985年佐藤義則、全登板成績【最多勝タイトルを獲得、昭和最後の20勝投手】



私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!