大谷翔平がDL入りして、メディアは潮が引いたようにMLBのことを取り上げなくなるだろう。政権のモラルハザードも、日大アメフトも、紀州のドンファンも、大谷も、みんな同じ棚にならべてたたき売りするようなメディアである。売り物が品切れになれば、取り上げなくなるのは当然だ。

4人の先発投手がDL入りし、牧田はマイナー落ち。今、MLBでプレーしている日本人選手は平野佳寿一人になった。
この春に東洋経済ONLINEで「大谷翔平のメジャー挑戦が突きつける光と影」という記事を書いたが、NPBとMLBの絆は細る一方だ。
NPBが人材を出し渋っているのも事実だが、MLBも「普通の日本人選手は要らない」と見切っている。どんどん変化するMLBに、NPBはついていけない。

Otani


大谷翔平は、昨年の10月、最初のPRP治療を受けている。自分の血液を約20㏄とり、血小板が多く含まれる部分のみを抽出し、自己PRPを作り、右ひじに注射したのだ。
恐らくは、代理人のアドバイスによると思われる。PRP療法の後は、1か月程度ノースロー状態になるが、この時期ならば目立たない。この時点では右ひじ靭帯の損傷は、グレード1だったと思われる。
MLBの大谷への入札は、このことが前提になっていたはずだ。各球団はこれを承知で応札した。
春先の不振も、PRP治療からの回復途上だったからだとすれば、ある程度説明がつく。

開幕からの活躍は、PRP治療が成功したことを物語っている。しかし大谷は、MLBに移籍してから、NPB時代よりも球速が上がっている。NPBはほとんどいない強打者と対峙して、より強く投げるようになったのだろう。
肘の靭帯は、慢性的な酷使と、瞬間的な出力オーバーの両方で、損傷する。登板過多によって靭帯が酷使されると周囲に炎症がおきたり、繊維が傷つく。また、耐力を超えたパワーが靭帯にかかると断裂する。靭帯が慢性的な酷使で弱っていると、出力オーバーによって断裂しやすくなる。

大谷は、PRP療法によって投げられるようになったのはいいが、100マイルオーバーの速球を投げたことで、靭帯は部分断裂してしまったのだ。グレード2とはそういう状態だ。

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靭帯が完全に断裂してしまえば、トミー・ジョン手術を受けない限り修復は不可能だ。しかし大谷の右ひじの靭帯はまだつながっている。恐らく断裂部分は小さいのだろう。だから再度PRP治療を選択した。3週間後に再び検査をするという。

しかし、大谷翔平はこのまま復帰するのは難しいだろう。

すでに部分的とはいえ断裂した靭帯が新品になることはない。多少症状が緩和される程度だ。常に故障を抱えたままでマウンドに上がることになる。
そして大谷の投法が、技巧派に変わることもない。彼の最大の武器は100マイルの速球であり、同じ速さで振るスプリッターと、スライダーだ。肘への負担が軽い球種はカーブくらいしか持っていない。投げられる状態になったとしても、大谷翔平が投手である限り、肘のリスクはずっとついて回る。

大谷翔平は23歳とまだ若い。今後のことを考えても、このタイミングでトミー・ジョン手術に踏み切るべきだ。うまく治療ができれば、来シーズンの後半には復帰が可能だ。
日本人投手は、トミー・ジョン手術との相性が悪いようで、完全復帰した投手は村田兆治を別格として、ほとんどいないが、聡明な大谷は先輩の轍を踏むことはないと思う。

復帰すれば、馬鹿な日本のメディアは、また騒いでくれるはずだ。今は遠回りをすべき時だろう。

kouryusen




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