昨年100安打しながら自由契約になり、NPBからオファーがないままにBCリーグ栃木に移籍した村田修一。彼は完全に実戦モードになっている。

入団当初は下半身の不調でランニングができず、守備にもつけなかった。
DHとして打席に立ったが、打撃の調子も不調で、かなり心配な状態だったが、5月12日に1号本塁打を打つや、打撃は上向きに転じる。
また6月からは、三塁守備にも就き、軽快な守備を見せている。

6月12日時点での村田の打撃成績は

22試合68打数23安打3本塁打18打点、打率.338

規定打席未達だが、上々の成績を残している。今季のBCリーグは「26歳定年制」を敷いたことによりベテラン投手が退団し、極端な打高投低にはなっている。
しかし、リーグの平均打率は.282であり、村田は明らかにハイレベルな成績を残している。
NPBのトップ選手であり、ほとんど衰えていなかったのだから、当然の話だ。

村田修一効果はすさまじい。栃木ゴールデンブレーブスはBCリーグ加入2年目のチームだが、1年目は観客動員30800人、主催1試合当たり856人を動員。これは新潟に続いて2番目の多さ。
もともと人気のある球団だったが、今季は村田効果でさらに跳ね上がった。
6月12日時点での球団別の観客動員。

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今季の栃木は、巨人三軍を除けば唯一平均動員数が1000人を超えている。開幕戦の4/8の群馬戦では4162人を集めている。

BCリーグは経営的に厳しい状態が続いている。観客動員も下降気味だが、そんな中で栃木は突出しているのだ。

BCリーグ前期は6月20日で終了する。あと1週間で中休みに入る。NPBの選手移籍、契約ができるのは7月31日まで。

38歳になるが、村田修一がまだ野球ができるのは間違いない。貧打にあえぐ阪神は、村田を獲得すべきだろう。
その打撃は得難いものがある。
今季三塁に抜擢して、期待を裏切っている大山には、守備、打撃両面で村田修一から学ぶものがたくさんあるはずだ。

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阪神は福留孝介、糸井嘉男と外様のベテランをうまく使っている。金本監督は若手を育てるのはへたくそだが、ベテラン選手を故障させずに使う技に長けている。

村田はあと135本で2000本安打だが、今はそれどころではないはずだ。今季は大山との併用、あるいは一塁、三塁を守りながらで、限られた打席数にはなると思うが、おそらく期待通りの成績を残すはずだ。

年俸も安いはずだ。未知数の外国人ではなく、目の前にいる実績あるベテランを獲得するほうが、はるかにコストパフォーマンスも高いだろう。


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