まあ、そうなるだろうとは思っていたが、朝からワールドカップ報道一色だ。ついこないだまで大谷翔平、大谷翔平で真っ赤だったテレビが、真っ青になった感がある。

大谷のときは岡島秀樹が大忙しだったが、今回は北沢豪や前園真聖など、プロサッカーOBがテレビに引っ張りだこだ。彼らをゲストに、司会とレギュラーのコメンテーターが「すごい」「すごい」を連発している。朝からずーっとこれである。
私は1時間で飽きて、今はBSで岩合光昭の「世界猫あるき」を見ている。

地上波テレビはとにかく同じことばかり報道する。コロンビアがすごく強いこと、PK退場がラッキーだったこと、「大迫半端ない」の語源、パブリックビューの大騒ぎ、選手の地元の表情、コロンビアの落胆、渋谷の交差点、そしてちょこっとセネガルが勝ったこと。

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私のようなサッカーに詳しくない人間は、いろいろ知りたい。
これがジャイアントキリングなのか、そうだとすれば「巨人」はどれだけ大きかったのか?過去にこういう番狂わせはあったのか。よくあることなのか。
日本は、直前までぼろぼろだったが、何が変わったのか(偶然も含め)。コロンビアの戦い方はいつもと違ったのか。キーマン、逆キーマンは誰だったのか?
セネガルやポーランドはどんなチームなのか。日本はどんな戦い方になるのか。勝ち上がりの条件、勝ちあがったらどこと対戦するのか。

しかしそういうことは、NHKで少し触れるだけで、地上波ではほとんど紹介されない。テレビは「朝から驚いた」と言い合っているだけだ。

要するにテレビは、スポーツのことなんか少しも好きではないのだろう。ただ、人々が夢中になりそうなネタを順番に取り上げているだけだ。森加計問題も、紀州のドンファンも、米朝も、大谷翔平も、サッカーもみんな一緒なのだ。
大きなニュースを、みんな揃って後追いするだけだ。深く知りたい人には、物足りないことこの上ないが、今の地上波はそういう人向けには作っていない。あたかもデパ地下の試食コーナーのように、いろんなニュースをつまみ食いしたい人のために、ニュースを垂れ流しているのだ。

だから、どんなに大きな声で何度も何度もサッカーや野球を取り上げても、ファンは増えない。試食コーナー専門のお客さんが品物を買わないようなものだ。

こういうことばかりしているから、テレビのジャーナリズムは痩せていく。インタビューのつまらなさ、うるさいだけで深みのない情報発信、あざとい惹句などは、こうした番組作りの当然の帰結なのだ。

全国紙とともに日本のメディアの頂点にあるはずの地上波キー局が一番浅くてつまらないというのは、この国の不幸だと思う。

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kouryusen



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