「世紀の誤審」から2日、福良監督はまだ憤懣やるかたないようで、昨日の試合でも審判団にクレームをつけた。しかし結局、連敗である。
オリックス球団の長村球団本部長は「完全なファウルと認めるのであれば特例措置として試合の続行を認めてほしい」と、誤審があった場面から試合をやり直すよう要望した。

審判団、パ・リーグ側はまだ回答していないが、もし再試合となれば、MLBでもNPBでも前代未聞のことになる。「誤審」を理由に再試合すれば、ペナントレースの日程に影響が出てしまう。しかも球場の経費や観客をどうするかなど、いろいろな問題が発生する。

サスペンデッドゲームの場合は、次の同じカードの試合の前に、中断した時点から試合を再開することがある。もし再試合をするとなれば、そういうことになるだろう。しかし、一度ゲームセットを宣した試合の再試合は、前代未聞だ。

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それ以上にこれが前例になるのが問題だ。
「この1勝で、優勝やポストシーズンの結果が変わってくる可能性があるじゃないか!」と言う人もいるだろうが、それでも再試合は妥当とは思えない。

2015年のセ・リーグでは9月12日の広島-阪神戦で、田中広輔の本塁打性の当りが三塁打と判定され、ビデオ判定でも覆らなかったために引き分けとなった。広島はそのシーズン0.5差で4位になり、阪神が3位でポストシーズンに進出したが、田中広輔の当りが本塁打だったら、結果は逆転していた。

このときも9月14日になって、セ・リーグの杵渕和秀統括は、再検証して「打球がフェンスを越えていた」として誤審を認めた。しかし、試合結果は覆らなかった。

本塁打の認定は逆だが、ビデオ判定の結果が人間のジャッジと異なっていたという点では、今回と同じだ。

何度も言うが「誤審も野球のうち」なのだ。こうした明らかな誤審も、野球の記録として歴史に刻まれていく。
人間がプレーし、それを人間がジャッジしている限り、誤審が起こるのはどうしようもないことだ。
その審判が、技量が極端に劣っていたり、平昌五輪の中国のフィギュア審判のように意図的に結果を捻じ曲げようとしていない限り、審判を過度に責めたり、辞職に追いやろうとするのは適切ではない。
もちろん、ジャッジの精度を上げることは重要だ。ビデオに関して言えば、今のようなテレビ放送の画面を利用した安直なやり方は、こうした誤審につながりかねない。また、リクエストする球団も手元に映像がないために、ダメ元でリクエストする可能性もある。やるのなら、MLB並みに、独自の画像システムを構築してしっかり判定すべきだろう。

同時に、選手、球団は「審判の判定は最終のもの」であることを、もう一度確認すべきだろう。ジャッジは覆らないし、覆ってはならないものだ。

福良監督もそろそろ矛を収めるべきだろう。古くは日本シリーズでの阪急上田利治監督のように、判定でもめて辞任までした指揮官もいるが、不当なジャッジにいつまでも拘泥するのは、チーム運営にも悪影響を及ぼす。

明日からはきっぱり忘れて勝利にまい進すべきだろう。

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