チーム防御率は5.00から4.04に、大幅に上昇したのだが、投手成績を表すデータのリーグ順位は、ほとんど変わっていない。なぜなら、リーグ防御率も4.02から3.87と上昇しているからだ。ただ、昨年よりはまだ形になっていたピッツバーグ・パイレーツ=PITの投手陣である。
PITの投手成績。昨年と今年。各STATSのアリーグ14球団での順位、各数値の昨年対比を入れた。

PIT-2011-PITCH






左腕のザック・デュークを放出した代わりに、サンディエゴ・パドレス=SDから、2年契約でケヴィン・コレイアを獲得。この投手がほぼSD時代と同じような数字を残したことにより、弱体ではあるが先発5本柱が機能した。これが曲がりなりにも8月までペナントレースについていった要因だ。しかし、8月にこの先発陣が軒並み崩れ、月間チーム防御率が断トツリーグ最下位の5.36まで落ちて、万事休す。モートン、マクドナルドという若い先発投手は、とにかく球数が多く、コントロールが悪かった。チームのWHIPはこの月、1.53にもなっていた。
以後は、例年通り、新人や他球団から獲得した投手をテスト。なかでは、2007年のドラフト1順目、全体4位のダ二―・モスコスが数字を残した。この投手は2年前に救援投手に転向。マイナーではそれほどいい成績を上げていなかったが、上では通用した。
例年通り、来季の展望はそれほど開けていないが、先発陣がしっかりしていれば、リーグ中位を維持する可能性はあるだろう。
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