明日のエンゼルスの発表を前に、NHKの「クローズアップ現代+」がタイムリーな特集をした。それはよかったのだが、重要な部分が丸ごと欠落していた。

番組の内容

「大谷翔平あさって判断ひじにメス?独自情報▽関係者新証言」

番組内容右肘じん帯のけがで故障者リスト入りしたエンジェルスの大谷翔平選手。二刀流を続けるための大谷選手の選択とは!?関係者への独自取材と現地からの最新情報で迫る。
出演者ほか
【ゲスト】野球解説者・元大リーガー…岡島秀樹,【キャスター】武田真一,田中泉


大谷翔平の投球のどういう部分が肘に影響を与えたのか、打撃の影響は、などがわかりやすく紹介され、PRP療法やトミー・ジョン手術、さらに新しい手術も図解で紹介された。

大谷は速球だけでなく、スライダーを投げることで肘に負担がかかっている。またMLBの沈み込まない硬いマウンドが、投法に影響を与えている。さらに打者として右腕を使って振ることも影響が大きい。そして、二刀流のスケジュールも大谷の負担になっている。

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PRP療法は個人差があり、大谷に対してどれだけ有効かは結果を見なければわからない。また新しい手術は、人口靭帯を傷ついた靭帯の上から掛けて補強するものであり、骨に穴をあけて体の他の部位からとった腱を靭帯として補強するトミー・ジョン手術よりも負担が軽く、復帰までの日数も半年と短いことが紹介された。

日米のボールの違い、大きさ、材質についての言及はなかった。

非常にわかりやすかった。大谷が現在おかれた境遇が良く分かった。

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しかし、決定的に欠落している部分があった。それは「多くの日本人投手が、なぜ靭帯損傷するのか」ということだ。
MLB関係者がはっきり指摘するのは、「NPB出身投手の肘は、アメリカに来た段階で多かれ少なかれ損耗している。それは、高校時代の酷使によるものだ」と言う点だ。だから投手には入念なメディカルチェックが行われる。
要するに「甲子園」での酷使が、靭帯損傷の遠因になっているということだ。これにふれないままでは、この状況の本質は語れない。

そろそろ甲子園の予選が始まる。NHKとしては今年も甲子園を盛り上げたい。このタイミングで「甲子園に問題あり」とは言えない。と言う配慮が働いたのではないかと思う。

高校野球に忖度したとすれば、非常に残念なことだ。

昨日の放送を見た一般の人は「アメリカに行った日本人投手は、日米の環境の差で故障をする」とおもってしまうだろう。それだけではないのだ。
報道機関としてのNHKには、利害を超えて真っ当な報道をしてほしいと思う。




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