千葉ロッテ社長交代劇の続報。
週刊ベースボール10月17日号のコラム「セトヤマ雑記帳」で千葉ロッテ瀬戸山隆三社長が退任の経緯を語っている。
2005年、球団に社長就任した時点で千葉ロッテは収益が20億円、赤字が40億円、つまり20億しか収入がないのに60億円もかかる大変な企業だった。重光オーナー代行から赤字を20億までに抑えるように命じられた瀬戸山さんは、ダイエー時代に身に付けたファンサービスや販促の手法を駆使して昨年には売上80億円、赤字18億円を達成。売上は4倍、赤字は半分以下にしたのだ。
しかし、オーナー側は今度は売上をソフトバンクなみの200億円、赤字を12億円以下にせよとノルマを課した。瀬戸山さんは「ロッテ本社の理想に応えるのは難しい」と辞意を表明したそうだ。
何のことはない、千葉ロッテを今の人気球団に仕立てたのは、瀬戸山さんだったわけだ。それまでの千葉ロッテは、売上の3倍も金が出ていく「オーナーの道楽」、恥ずかしい会社だったのだ。重光オーナー代行は千葉ロッテを変革した敏腕経営者だと言われているが、それは瀬戸山社長を引っ張ってきて、ああしろ、こうしろと言っただけのことだ(それは経営者の仕事として重要ではあるが)。

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どんな会社でも悪者になるのは、現場トップの役どころだ。瀬戸山さんは百も承知だったろうが、実績を上げれば上げるほど、オーナーの要求は強くなっていく。その過程で、瀬戸山さんはチーム、選手と対立し、孤立していったのだろう。中間管理職の悲哀を感じる。
瀬戸山さんは昨年末にも辞意を表明して慰留されたが、今回、辞職を決意したと語っている。報道によれば、選手からオーナーへの直訴があったという。出処進退はきれいごとですんだわけではないだろう。
で、最後に、重光オーナー代行が出てきて、水戸黄門よろしくチームをめちゃくちゃにした瀬戸山さんらを糾弾し、元選手を呼び戻してチームを再建したいと宣ったわけだ。世間は、それを鵜呑みにするほど甘くはない。
今年はアメリカでも、愚かなオーナーの痴話げんかがロサンゼルス・ドジャースを破たんさせたが、プロ野球オーナーというのは、無私の気持ち、ファンへの奉仕の気持ちがなければ務まらないのに、なぜかそうでない人が就いてしまう職業のようである。

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