私たちの世代は、小さいころからプロ野球を見て育った。プロ野球選手は「神様」みたいに思ってきた。最近は野球選手に会う機会も多く、そういう感情は意識下に潜っているが、手錠をつけられて警官に囲まれて送検される巨人、柿沢貴裕の映像はさすがにショックだった。
彼は、阿部慎之助など同僚選手の野球用品やユニフォームをロッカールームから盗み、古物商に打った。古物商がこれをネットで販売し、これを見た巨人選手が球団に通報し、防犯カメラの映像から柿沢の犯行が発覚した。
球団は柿沢との契約を解除するとともに、警察に通報。巨人選手への窃盗罪の容疑で柿沢は逮捕されたわけだ。
柿沢は裕福な家庭に生まれたようだが、楽天時代から窃盗の疑惑が持ち上がるなど、いわくつきの選手だったという。車に凝るなど金遣いは荒く、消費者金融への借金がかさんで犯行に及んだということだ。柿沢は既婚者だ。

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ロッテの大嶺翔太は裏金融や個人からの借金がかさみ、2年半前に球団に借金取りが押しかけた。このときは球団が大嶺に注意をしたにとどまったが、今年再度同じことが起こり、大嶺自身が引退を申し出たという。
大嶺の家庭は幼児に両親が離婚、兄裕太とともに祖父母に育てられた。しかしプロ入り後生活が派手になり、借金を重ねた。大嶺は柿沢と同様野球用品をネットで販売したが、大嶺は窃盗はしなかったので逮捕はまぬかれた。
大嶺の借金は数百万円と言われるが、球団が慰留したにもかかわらず、引退したところを見れば、何か別の事情が隠されている可能性はあろう。なお、大嶺も既婚者だったが離婚したという。

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よくプロ野球選手が不祥事を起こすと「子どもの夢を壊す」と言われる。この言葉は使い古され、手あかがついている感があるが、こういう事件が起こると、本当にそうだと思う。
子どもたち自身もショックを受けるだろうし、野球が好きでない、あるいは否定的に見たい人たちは「やっぱり野球は」と言うだろう。
巨人、篠原慎平と河野元貴の飲み屋での乱痴気騒ぎもそうだが、こうした事件は、個人の不祥事であるとともに、「野球界全体を貶める」ことにもつながることを認識しなければならない。
野球界の不祥事は、野球選手個々が思っている以上のインパクトで、野球のイメージを悪化させる。すでに野球界には厳しい目が注がれているし、愚行を善意で解釈しない人も非常に多いのだ。

球団の管理にも限界がある。そもそも彼らは子どもではなくて、一個の社会人であり、ひともうらやむ有名企業の一員なのだ。
「自分のような立場の人間が、こういうことをすればどのような事態になるのか、そして球団や野球界にどんな影響を及ぼすのか」を野球選手全員がいまいちど考えるべきだ。



2012~14年中後悠平、全登板成績



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