少し前の話だが、阪神、ロサリオの去就が話題になった。

報知
阪神はウィリン・ロサリオ内野手(29)と来季の契約を結ばない可能性が高いことが12日、分かった。2年目は両者に選択権のある「バイアウト契約」だが、球団首脳は「現状では厳しい」と方向性を明かした。
(中略)
金本監督は前半戦の総括会見でロサリオを後半戦のキーマンとして挙げ、「大いに倍返しを期待しています」と発言。後半戦の早い時期に再昇格する見込みだ。


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ロサリオは、誠に気持ちの悪い境遇にいる。彼は今のNPBにいる外国人選手では、ホセ・ロペスにつぐ実績があるメジャーリーガーであり、キャンプ中から大いに期待されていたが、ふたを開けてみればさっぱりだった。
現時点で48試合183打数42安打4本塁打22打点、打率.230、四球はわずか10、46三振。

打撃の能力もさることながら、日本の投手の配球が全く理解できず、6月1日を最後に二軍に落ちていた。
二軍では17試合60打数20安打4本塁打13打点、打率.333、四球3、12三振。
まずまずの成績を上げているが、ロサリオの不振が技術論ではなく「頭」の問題だから、首脳陣としては今一つ信頼が置けないわけだ。

阪神は過去2年、外国人打者で外れを引いていた。昨年のキャンベルも、一昨年のヘイグもあっさりと見切りをつけたが、ロサリオは望み薄ながらもまだ起用しようとしている。
これはキャンベルが7000万、ヘイグが8000万なのにたいし、ロサリオには3.4億円も払っているからだろう。そうそう簡単に見切りをつけない。契約継続が無理でもそこそこ働いてもらわねば、ということなのだろう。

しかしロサリオは、こういう「どうせダメだけど、やってみな」という境遇で力を発揮するタイプではないように思う。
人が良い、優しい性格の楊だ。キャンプでは守備練習を一生懸命やるなど、まじめさが際立っていた。

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私は何となく応援しているのだが、周囲のネガティブな評価を覆して、ぜひとも来季の契約を結んでほしいと思っている。



2012~14年中後悠平、全登板成績



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