1950年の2リーグ分立以降、新規球団の参入は1954年の高橋ユニオンズと、2005年の東北楽天ゴールデンイーグルスしかない。いずれもパ・リーグだ。


高橋ユニオンズは、パ・リーグを牛耳っていた大映の永田雅一が独断で設立に走った。旧知の財界人、高橋龍太郎を焚きつけてポケットマネーで設立させた。
しかし、セ・リーグは猛反対だったため、一切協力しなかった。選手も供出せず。そこでパの各球団が選手を出し合って球団が生まれた。だが高橋ユニオンズは、終始不入りの上に財政的にも行き詰って3年で潰れた。

楽天は「球界再編」の副産物として誕生した。2リーグ制を維持するために、選手会、そしてセ・パの有志球団が応援する中で設立した。近鉄との資本関係はないが、実質的に近鉄の後釜に収まることで、すんなりと滑りだしたと言えるだろう。

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この例を見てもわかるように、一方のリーグに見切り発車的に新規球団を加盟させてもうまくいかない。とりあえず1球団、2球団でスタートしてみては、という話があるが、それではうまくいかない。両リーグ12球団の総意で新球団ができなければ、うまくいかないのだ。

そのためには「新規参入」と同時に、野球協約を改定し、ルールを改正する必要がある。参入障壁や、フランチャイズのルールを改定する必要がある。

さらに言えば、NPBの「理念」「目的」を改定する必要もあろう。

野球協約

第3条 (協約の目的)
この協約は、わが国の野球を不朽の国技として社会の文化的公共財とするよう努め、野球の権
威及び技術に対する信頼を確保するとともに、わが国におけるプロフェッショナル野球を飛躍的
に発展させ、もって世界選手権を争うことに資するべく、この組織の構成及び運営の細目を定め
るものである。


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ここに「野球の普及」の項目を加え、地域での野球普及のために、全国にプロ野球球団を設置することを条項に盛り込むべきだろう。

Jリーグの「100年構想」にあるような、地域での野球を通した貢献を目的に加えることで、今回のエクスパンションをNPB全体の「改革」に結びつける必要があるだろう。

つい最近のオーナー会議でも「野球離れ、そんなのは大した話じゃない」と笑った球団幹部がいたと言われる。NPB経営陣の無能、無気力は深刻だが、そこは新興企業のパワーで、改革していただきたい。その意味でもZOZOの前澤社長だけではなく、複数の新進経営者が参画してほしいと思う。



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