もう一つ、高校野球の競技人口がこれ以上減るとどういう事態が待っているか、についてシミュレーションしたい。
各県の高野連は「32校」という参加校数に神経を使っている。

32校あれば、1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝、決勝と勝ち抜くまでに5試合を要することになる。

これを何とか維持したいと考えているのだ。

例えば大阪などの大都市圏では、1,2,3,4,5回戦、準々決勝、準決勝、決勝と勝ち抜かなければならない。こういう大都市圏と過疎地の地方大会の試合数が大きく変わらにように配慮しているのだ。

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しかし32校を割り込むと、最短で4試合で勝ち抜く学校が出てくる。

例えば高知県大会は、今年連合チーム2校を含む28校で行われた。そこで高知、高知商、土佐、明徳義塾をシードとし、2回戦からの出場とした。他の学校は1回戦から。そして高知と明徳義塾が2回戦、準々決勝、準決勝を経て決勝で対戦したわけだ。

恐らく、この当りがギリギリのラインになってくる。さらに学校数が減れば、2回戦から出場する学校がさらに増える。そして16校になれば、全参加校が4試合戦うだけで甲子園にでることになる。

どこで線を引くかは微妙だが、あまりにも学校数が減れば、昔のように2県、3県から1つ、代表を出すようになるだろう。

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そうなると、力関係によって何年も代表校を出せない県も出てくる。新潟県などは、甲信越地方で代表を出していた時代は、1926年から32年間も夏の甲子園で姿を見なかった。

それでも昭和の時代、新潟県は野球熱が高く、早起き野球大会が県下の各地で盛んに行われていたが、もし今の時代に代表校が出ないとなると、その県の野球熱が一気に失われる危険性がある。

地方の参加校が減る中で、甲子園の参加校数を維持しようと思えば、東京、神奈川、大阪など学校数が500を超える地域では、第3、第4代表を出す事態になるだろう。

そうなるとNPBと同様、野球人気が都市部だけに限定される事態も考えられる。

高校野球は「野球人気」のすそ野を支えている。この衰退は、ナショナルパスタイムとしての野球の衰退に直結する。深刻な問題だと言ってよいと思う。



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