村田修一の去就について書いていると、いろいろ村田についてネガティブなことをコメントする人が出てきた。
村田の能力、打撃や守備での衰えについて指摘するコメントには、一定の意味はあろう。
プロ野球選手として能力が劣っているのは致命的だ。
村田が正選手として打線に名を連ね、守備のポジションを維持することができなくなっているとすれば、それは彼がクビになる理由になる。
数字を見る限り、村田は打撃も守備も、控え選手に比べて見劣りしているようには思えなかった。
だから私は「村田は衰えていない」と反論したが、この部分については議論の余地はある。

しかし読者各位の中には「首脳陣を批判した」「反抗的な態度をとった」ことが、村田がクビになった事由だと主張する人もいた。
そもそも村田は、首脳陣に批判的になっても仕方がない境遇にいた。
2016年に村田は全試合出場し、25本塁打81打点、最多の32二塁打、打率.302を記録。しかし巨人は翌年同じ三塁にケイシー・マギーをいれたのだ。
チームの若返りのためにポジションを明け渡すのならともかく、36歳(当時)の村田に2歳しか違わないマギーをぶつける不可解さ。
村田がテレビマイクに「暇」といったのは、開幕からベンチウォーマーが続いていた時期であり、村田の境遇を考えれば仕方がない言葉だといえる。チームの顔ともいうべき大物選手が、メディアに自分の境遇の不満を訴えたのは軽率のそしりをまぬかれないが、彼には大いに同情の余地があった。
巨人は2017年、マギーだけでなく陽岱鋼など大型補強をしたが、これが全くの裏目に出た。マギー自身は活躍したが、打線は機能せず、巨人は4位に沈んだ。
村田は7月以降スタメンに復帰し、8月には.309をマークした。これを見ても2017年の巨人の編成、そして高橋監督の采配は誤りだったといえるだろう。村田は「失言」をしたが、その後の展開を見れば、その過失は大きなものではなかった。
仮に村田が「暇」発言でクビになったのだとすれば、彼は球団、指導者の責任を転嫁されたのだということになろう。そういう組織はよい組織とは言えないだろう。

IMG_5214


IMG_5220


こうした巨人のまずい人事政策や、村田への責任転嫁は到底肯定できるものではない。しかし、野球ファンの中には、球団のやることを盲目的に支持する人が一定数いて「村田は球団にたてついたからクビになった、当然だ」と主張したのだ。

さらに退団後の村田がNPBか声がかからなかったことに対しても「球団にとっては扱いにくい選手」「札付き」のようなコメントをする人もいたが、これも残念なことである。

IMG_2900


野球選手は打ってなんぼ、プレーしてなんぼ、である。それ以外の要素で、選手を使わないとすれば、それは球団の無能を意味している。

今回の村田修一の実質的な引退は、大選手が不本意な引退を余儀なくされたという点で、NPB史上に残る痛恨事だ。村田に何の落ち度もないのは当然だが、今のNPB各球団が、球団の補強のために全力を尽くしているのではなく、自分たちにとって都合の良いぬるま湯的な組織を作ろうとしているのではないか、という疑念を抱かせた。

残念なことであった。

Murata-S



今年度の「宇佐美式勝利打点」を調べてみました|7月22日終了時点



私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!