昨今、今や時代遅れ、明らかに間違っている、害毒以外の何物でもない、と世間で思っているものがなかなか改まらない、そういう事例があちこちに生じている。

例えば、日大アメフト部の問題。これが、内田前監督のいきすぎた「勝利至上主義」の所産なのは明らかだ。そしてその背後に、およそ日本を代表する大学のトップとは思えない、やくざ同然の理事長がいるのも明白だ。マスメディアの総攻撃にあって、日大は第三者委員会を設け、内田前監督などアメフト部の旧体制の責任を厳しく糾弾した。これによってアメフト部は全面的に刷新されはした。しかし、その背後の田中理事長は、その責任には言及したものの、対人仁王こむことはできなかった。アメフトの関東学連は、田中理事長の責任が明確になっていないことを理由の一つとして、日大の今年のリーグ復帰を認めなかった。

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例えば、今、大騒ぎの日本ボクシング連盟。333人の関係者が、山根明会長の独断専横を告発したが、昨日、山根会長はメディアの取材に応じ、告発を無視すると述べた。今後の展開次第で、山根会長が失脚する可能性はあるが、ここまで連盟を私物化しているのが明々白々になっても、山根会長はまだ自分の体制を維持できるという自信を持っているようだ。

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そして高校野球も。かつてない酷暑もあって、今年は自民党のネトウヨ議員から橋下徹、スポーツ関係者、芸能人までもが「甲子園の見直し」に言及した。地方大会では試合時間の見直しなどもあった。
しかし高野連は地方大会を何とか終わらせて、酷暑の中、甲子園大会を例年通り挙行しようとしている。私はこの酷暑を奇貨として、現体制の改革を望んでいるが、それは難しそうだ。
近々こういう本が出る、著者の氏原英明さんは野球の現場取材を重ね、選手や指導者の信頼も厚い。その氏原さんをして「甲子園は病気」と言わしめているのだ。

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たまたまスポーツ界の話ばかりになったが、今の日本は、改善すべき、一新すべきであるのが明白なのに、事態がなかなか革まらないものが多数ある。時代の閉塞感は、まさにここから来ていると思う。

一つには体制維持に回るものが、実にしたたかで、権力維持のためにさまざまな手段を用いていることがある。もう一つは、こうした問題に対して鋭く突っ込むべき新聞などのメディアが、無能で騒ぎ立てることはしても事態の核心に迫ることができないこと。そしてメディア自身がしがらみの中に取り込まれて、客観報道ができないことが大きい。

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しかし、改善すべきことが明らかな組織、体制が、そのまま維持されれば、事態はさらに悪化し、取り返しのつかない事態になる。
今、必要なのは、ある種の蛮勇だろう。おかしなことはおかしいと愚直に訴える力が、事態を突破する。腰抜けの新聞などに頼らず、私たちも声をあげるべきだ。