スポーツ団体も経済活動を行っている。組織を回すためには、何らかの形でインカムが必要になる。

最近話題のボクシング協会の場合、試合用のグローブは件の山根会長の息がかかった店でしか購入できなかった。グローブ自身は同じメーカーだが、検定料を支払って検定印を受けることができるのは、山根会長の店だけだったという。検定料が乗って、通常よりも2~3割高くなっている。これが、山根っ会長に懐に入っていたのではないか、という疑惑だ。

こういう図式、日本にはたくさんある。例えば運転免許の取得や更新の時に、交通安全協会という組織が入ってくる。これは運転免許を交付する都道府県の警察とは別の組織だが、自動車・原動機付自転車の運転免許証更新の伝達・更新事務、申請書や収入証紙の委託販売業務、自転車などに貼る反射シールや、車輪のスポークに貼る反射材などの交通安全グッズの頒布を行っている。
特に免許の更新時の講習は、交通安全協会が随意契約で独占的に行っている。
しかし交通安全協会は、警察とは別の組織だ。非営利だが、この組織に免許取得、更新をする人の金が自動的に入るようになっている。
要するに交通安全協会が、警察官の天下り組織になっていて、ここに金を下ろす必要があるために、交通安全協会が優遇されているのだ。幹部クラスの警察官は60歳から5年交通安全協会にいるだけで、数千万円の退職金をもらうという。

こういう実体はないが、金だけは流れる組織や仕組みは、日本中にはいて捨てるほどある。これが日本社会の格差拡大に一役買っている。

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野球界にもこうした「検定」「公認」はたくさんある。
硬式、軟式野球ともに、公式戦では公認球しか使えないし、グラブやバットも検定を通過したものしか使えない。たとえレギュレーションに違反していなくても、公認印がないボールや、検定を受けていない用具は使えない。

高校野球の公認球は1ダース13000円前後、練習球は6500円前後。グラブやバットも公認かどうかで価格が大きく異なっている。

こういう「検定制度」が、もともと金がかかる野球のコストを上げている。安全性を維持するためというが、基本的にはこの構造は、検定料、公認料を組織が吸い上げるという点で、ボクシング協会と変わらない。

こういう日本独特の仕組みも見直していく必要があろう。黙っていても金が転がんでくる組織は腐敗するし、野球を安く、簡単にすることも阻害している。

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穴吹義雄、チーム別&投手別&球場別本塁打数|本塁打大全

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