この人は、該博な知識と、本質から視線をそらさない見識の高さで支持されている。元噺家だが、世間に迎合する雰囲気はない。

TBSラジオで、甲子園の開会式を観客席で見た感想をこう言った。

報知から

入場行進から始まってセレモニーが全部終わるまで1時間くらいずっとある。途中で給水タイムみたいなのやるんですけど…。酷暑、猛暑でリハーサルの時にも学生が何人か倒れたみたいな話があって、目立たないように係の人が(選手に)声をかけたりした」

「朝日新聞の偉い人のあいさつは5分19秒ね。計っていたんですけど。当然、広島の豪雨の災害の話とかしますよ。その話が(登壇者)全部かぶってくるし、僕思うんですけど、(何度も)いらないと思う。選手の対応とか観客の対応とか考えて、全員で『そういうみなさんで~す』って、お辞儀で良くない?」


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今の日本のスポーツ大会はみんなこの調子である。どんな猛暑でも、選手たちに行進させて、並ばせて、偉い人が説教を垂れる。
この形式は、戦前に旧日本軍がやった観兵式や、オリンピックの入場行進などをまねて始まったものだ。運動会などもそうだが、こういう大層な開会式をするのは、日本独特だ。
今、インターハイでも同じような開会式が行われている。競技によっては、初日は開会式しかしない場合さえある。

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なぜ、こんな重たい開会式をするかといえば、大会の役員や偉いさんの見せ場はこれしかないからだ。この大会で一番偉いのは誰なのか、本当の主役は誰なのかを世間に周知させるために御大層にものをいうのだ。

だから一段高いところから、競技とは関係がない大人が、選手を見下ろしてモノを言うのだ。
登壇者がみんな似たようなことを言うのは、競技への愛着がなく、世間体を気にしているからだ。

端的に言えば、開会式は「俺たちはプレイヤーズファーストなんてこれっぽっちも思っていないからな」ということを宣言しているようなものだ。
インターハイの開会式では倒れる女子選手も珍しくないが、彼女らは「すいません」と言いながら医務室に行くのだ。大人の中には「これしきのことで倒れるなんて、鍛え方がなってない」と思うのだ。

大会期間中、役員は日光が入らない、バックネット裏の最上段にある役員室から試合を見下ろしている。あたかも雲の上から下界を見るかのように。

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昔はそんな甲子園でも「栄えある開会式に出席する」ことは、光栄なことだった。しかしこういう部分でも人々の価値観は変わってきている。

高野連、朝日新聞は、ヒットラーみたいな開会式を見直すことを考えてもいいと思う。




穴吹義雄、チーム別&投手別&球場別本塁打数|本塁打大全

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