久米宏さんが、東京五輪を痛烈に批判している。
久米宏が改めて激烈な五輪批判! タブーの電通やゼネコン利権にも踏み込み「五輪に反対できないこの国は変」
物の数に入っていない私ごときが久米さんに賛同するなど、僭越であり、滑稽だが、この際、はっきりと東京五輪には反対の立場であることを表明したい。

まず、野球について書いている立場として言うなら、東京五輪は野球の発展にほとんど役に立たないばかりか、2020年に向けて本質を外れた振興策が行われるという点では「野球離れ」を加速する要因になりかねない。
また、2020年のNPBのペナントレースは、五輪に気を遣うあまり、めちゃくちゃになりそうだ。
そこまで五輪委に譲歩をしても、野球界が得るものはほとんどないだろう。東京五輪が終われば、野球は世界のスポーツ界から、再び洟も引っかけられなくなるのは確実だ。
五輪委がMLBの参加に向けて国レベルで働きかけをしてくれるのならともかく、競技の枠だけ与えてあとは、野球界任せになるとすれば、今の日本の球界の実力からして、しっかりしたマネジメントをすることなど考えられない。全部電通任せで、空騒ぎするだけで終わるだろう。

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それ以上に問題視するのは、日本の五輪が、甲子園とほとんど同じ構造であること。2020年東京五輪は、讀賣、朝日、毎日、サンケイ、日経がオフィシャルメディアとして参加している。五輪の競技や運営、マネジメントを客観的に報道する立場ではなく、主催者側に立っているのだ。さらに日本のメディアは新聞とテレビが資本関係にあるから、クロスオーバーメディアでみんな「主催者側」になっている。こうしたメディアを取りまとめるのも電通だ。

この図式によって「翼賛報道」しかできなくなっている。もちろん、メディア各社が「第4の権力」の言論機関と言う自覚があれば、自社がかかわるイベントを正面から批判することもあっていいが、日本のサラリーマンジャーナリストにはそんなことは考えられない。

朝日、毎日は現政権に批判的な立ち位置だが、2020年まで安倍政権が続くとすれば、五輪で不利益をこうむりたくないとの考えから、報道に忖度を働かせる可能性もあろう。

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2008年の北京五輪のときには、その直前に中国がチベットに弾圧を加えて国際的な問題になった。このとき、日本の各メディアも批判的な記事を書いていたが、五輪が始まった途端、論調は変わって五輪賛歌を一斉に謳い出した。

五輪の開催時期の問題は、つまるところアメリカのメディアの要請によるものだ。日本の五輪委は経済的利得に目がくらんで、アスリートを酷暑の中に放り出そうとしている。このこともどれだけしっかり報道するのだろうか。

1964年の東京五輪に始まった日本の経済成長は2020年の東京五輪で息の根を止められるという予測も出ている。

アテネ五輪によってギリシャを滅亡の危機に瀕したのと同様、2020年の東京五輪は、日本を滝つぼに落とす可能性がある。

もちろん、注目はするが、常に批判的な目線で東京五輪を見ていきたい。


穴吹義雄、チーム別&投手別&球場別本塁打数|本塁打大全

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