アジア大会で、4人のBリーグに所属するバスケ選手が試合後、公式ウェアを着て歓楽街に出て食事後、売春婦と性行為をしていたことが発覚した。JOCは、彼らの選手資格をはく奪し、帰国させた。
そして空港から記者会見場に直行して、三屋裕子日本バスケットボール協会会長とともに謝罪会見をした。「買春」という恥ずかしい行為をしたことを満天下に顔をさらして謝罪するのは、想像を絶する屈辱だろう。しかし、そうすることで、一気に禊を済ませてしまおうという考えだ。
「バッドニュースには迅速に対応する」は、危機管理の鉄則だ。何か月もぐずぐずと疑惑をくすぶらせている日大アメフト部とは対照的だ。

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バスケットボール協会は、川淵三郎キャプテン以下、サッカー協会の人材によって体制が一新された。この危機管理のやり方は、サッカー界のやり方をそのまま引き継いでいる。一流のリスクマネジメントだと言えよう。ただ三屋会長がこの席上で「もう1回敗者復活のようなものがあるのであれば作ってあげたい」といったのは早すぎたように思った。

この不祥事は、朝日新聞のスクープによって発覚したという。ジャカルタの歓楽街を全日本の公式ウェアで歩く4人の大男(間抜けな風景である)を、たまたま朝日の記者が見つけて追跡し、売春宿に入ったところを確認。しかも写真まで撮ったという。この記者は何をしていたのかという疑問も抱くが、朝日新聞は、このニュースを報道した。同時にJOCにも通報したようだ。

JOCに言いつけんぼするのは、メディアとスポーツ界の癒着を見るようで、お利巧さん過ぎて気持ちが悪いが、バスケ、JOCに忖度することなくそのまま報道したのは素晴らしい。メディアは、取材対象が嫌がることを報道してこそ値打ちがある。「不都合な真実」を伝えてこそ、言論機関の値打ちがある。

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ところで、同じスポーツの世界、高校野球では朝日新聞の立ち位置は少し違うという噂だがどうなんだろうか。
選手の囲み取材、短期間にすごい球数を投げた投手がお立ち台に立っても、朝日新聞の記者は「球数」については絶対に質問しないと言われているが、それは
①馬鹿だから気が付かない ②球数をのことを言うと都合が悪いから聞かない
のどちらなのだろうか。フリーランスの記者が球数について質問すると、朝日の記者はその答えをメモして、記事の端っこの方にちょっとだけ書くと言われているが、なぜそこまで腰が引けているのだろうか。

バスケの「不都合な真実」を暴いたのは、スポーツ界のことを思ってのことだと思うが、同じ信念で、高校野球の「不都合な真実」も暴き立てるべきではないのか?それができないのはなぜなのか?

そんなことで、メディアとしての公平性、公正性は保たれているのか。

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