説得力のある記事が載った。
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マスコミの「感動をありがとう!」が、実はとってもヤバい理由 (1/6)

『24時間テレビ「愛は地球を救う」』や金足農、例の2歳児救出ボランティアなどを例に出して、
そういう意味では、この8月は「感動の夏」と言っても差し支えないような状況だったのだ。
と言っている。同感。

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筆者はこれを「感動至上主義」であるとし、「感動できれば全て良し」という風潮が日本に広がっているという。
24時間テレビは、障がい者への差別感情の解消には貢献していないし、
甲子園でも
熱中症でバタバタと子どもたちが倒れる危険性はもちろんのこと、定期的に死者を出す根性論丸出しの前近代的な“シゴキ”や、選手の疲労を無視した興行優先の過密スケジュール、さらには「1人のエースが881球投げ切るのが高校生らしいのか」という問題など言い出したらキリがない。

そして筆者は
「世に感動を与えてるものは無条件に正しい」というマスコミの「右へならえの大合唱」にケチをつけているのだ。

まさにその通りだ。
メディアのこのあおり方は、戦前の「戦争礼賛報道」と何も変わらない。「爆弾三勇士」から特攻隊まで、若者を犬死させる愚かな作戦を、メディアは口を極めて賛美してきた。そういう意味では、金足農の吉田への賛辞はまさに「特攻なみ」だ。

日本のメディアというのは、右、左にかかわらず、こういう体質を持っているのだろう。誰かを英雄に祭り上げ、それを手放しで賛美することで、山積する難問や、様々な課題、さらには不満を持つ人々の感情まで「感動の大波」で押し流してしまう。

日本のメディアには、欧米のメディアのような「言論の護持者」という自覚、使命感はない。しかしその割にエリート意識だけは持っているという厄介な存在だ。
なにごとによらず「無責任なエリート」ほど質の悪いものはない。

物の数ならぬ私ではあるが「これはおかしいのではないか」という異議申し立てを、執拗に続けていかなければならないと思っている。

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