やはり前回登板の減速は「なんでもなかった」わけではなかった。

サンスポ
米大リーグ、エンゼルスは5日(日本時間6日)、MRI(=磁気共鳴画像装置)検査の結果、大谷翔平投手(24)の右肘靱帯に新たな損傷が判明し、医師からは靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を勧められていると発表した。
大リーグ公式サイトは、大谷が今後トミー・ジョン手術を受けた場合、「投手としての復帰までには14~16カ月かかるが、2019年に打者として戻って来ることはできるだろう」と報道。


今季の大谷の戦績をタイムテーブルに落としてみた。

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大谷はわずか5か月ほどの間に、ずいぶんな冒険をしたものだと思う。

打者としての大谷の最大の長所は、「学習能力が高い」ということだろう。最初の対戦で手もなくひねられたバーランダーから本塁打を打ったことに象徴されるが、左投手、打順2番など、苦手とされる課題を短期間に克服している。

シーズンが深まるとともに相手投手は警戒し、ストライクゾーンには速球を投げ込まなくなったが、大谷は腕をたたんだり、伸ばしたりしてコーナーの球に反応している。非常に器用だ。

そしてその器用に打った球が良く飛ぶのだ。飛距離があるのが、大谷翔平の魅力だ。これまで松井秀喜を含め、すべての日本人選手が、MLBにくればパワーダウンしていたのに、大谷だけはそれがなかったのだ。

一メジャーリーグファンさんも指摘しておられるが、エンゼルスは、大谷を打者一本で使いたくなったのではないか。

このタイムテーブルを見ても投手大谷翔平を起用するためには何日も前から日程を開けて、準備しなければならない。その間打者大谷翔平はお休みになってしまう。

プホルズが故障するなか、トラウトと中軸を組めそうなスケール感の打者は大谷翔平だという評価になりつつある。

だとすれば魅力的ではあるが、すぐに壊れる右腕よりも、大谷のバットをフルに活用したいと首脳陣が思っても不自然ではない。

大谷は右ひじの自覚症状はないようだ。いつ手術をするかはわからないが、早い方がいいだろう。来春はDHとしてスタートし、肘の状態を見て、投手ではなく外野手で起用する可能性があるのではないか。

手術をするかどうかは、大谷次第だとされるが、投手としての可能性はしばらく封印されるのではないか。

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