この度の体操協会の騒動では、宮嶋泰子は塚原夫妻の側に立って、積極的に論陣を張っている。私は宮嶋泰子は超えてはならない一線を超えたと思っている。

体操協会の内紛は、少しややこしいことになっている。
女子体操の速水佑斗コーチが解任されたことが発端だが、これに選手の宮川紗江が異を唱え、これは体操協会の塚原夫妻が、宮川を自分たちのクラブに引き抜くための策略だったと暴露会見をした。
塚原夫妻は一度はこれを全否定したが、池谷幸雄や森末慎二などの有力OBが宮川を指示したこともあり、塚原夫妻は一転窮地に追い込まれ、謝罪をするに至った。世論も塚原夫妻を日大アメフト部の内田前監督や、ボクシング連盟の山根明前会長と同類であるかのように思うようになった。

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宮嶋泰子はこれに異を唱え、速水コーチが宮川を平手打ちしていた動画をもとに「塚原バッシングをうのみにしていた方、目を覚ましませ」と述べるとともに「何も知らない体操OBのタレントが口から出まかせに、宮川さんと速見コーチを引き離すために仕組んだ陰謀説を振りまいていましたが、とんでもない! ナショナルチーム内で起きる暴力の事実をどう処理したらよいかと塚原強化本部長は必死だったのです」と塚原夫妻を擁護した。

宮嶋泰子は塚原光男、直也親子のドキュメント作品を作っている。宮嶋一流の「感動をありがとう」作品だ。これを手掛けた行きがかり上、塚原夫妻を擁護せざるを得ないと思っているようだが、それはスポーツ報道の則を超えている。テレビ朝日社員という身分のまま紛争に参加するのはルール違反だ。
スポーツを取材するものは、原則としてアスリートやその競技生活に影響を与えてはならない。報道を用いてその選手を実力以上に持ち上げたり、引き落としたりしてはならない。スポーツ界のもめ事に言論の立場にいるまま介入してはならない。いかに宮嶋が塚原夫妻と親しいからと言って、それを言論の則を越えて過度に擁護してはならない。

宮嶋は「塚原物語」という自分の作品を守るために、塚原支援に回ったのだと思われても仕方がない。そして自分の「物語創作力」を駆使すれば、今の塚原夫妻の劣勢を挽回させることができると思っているのだろう。傲慢だ。

もともとはスポーツのありのままを伝えるつもりだったはずだが「いいお話」「感動をありがとう」ばかり作っているうちに、現実とフィクションの区別がつかなくなったのではないか。

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体操協会は、他のスポーツ団体と同様、OB、幹部がサル山の猿のように蟠っていたのだ。彼らの旧体制がスポーツの発展を阻害していたのは間違いがない。
もちろん速水コーチも、宮川紗江もスポーツ馬鹿だったのは間違いないが、より大きな責任は、権力者として君臨していた塚原夫妻にあったはずだ。

再起を図るには、腐った部分を除去して、まだましな部分を残すことになるだろうが、除去するのは塚原夫妻なのか、選手側なのかは言わずもがなであろう。

私情に走り、スポーツとジャーナリズムの一線を超えた宮嶋泰子は、醜悪の一言だ。ああいう風になってしまってはおしまいだ。


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