U18侍ジャパン永田裕治監督は、何かおかしな宗教にでもはまっているのか、と言いたくなるような不可解な選手起用をした。当然、吉田輝星の起用である。



吉田輝星が、甲子園で881球を投げたことは誰でも知っている。
おそらくメディカルチェックでは肩、ひじに問題はなかったのだろうが、他の投手と比較しても疲労の蓄積は明らかだったはずだ。

U18侍ジャパンは、球数を考えて兼任投手の野尻、根尾も含め、9人の投手をそろえてはいた。その成績と起用。

U-18


香港とスリランカは日本で言えば中学生レベルだ。ここで投げることには調整以上の意味はないはずだ。

永田監督は「本番」といえる韓国戦、台湾戦に、吉田と柿木だけで勝負するつもりだったのだろう。

球数制限があるのに吉田を韓国戦で95球まで引っ張り、好投している柿木を下ろしてまで中1日で同点の場面でまた投げさせたのは「吉田しかいない」という過度な思い込みがあったのだと思う。

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この指導者の頭には「登板過多」や選手の健康、将来への影響などはみじんもなかったのだろう。その上に、多くの選手に国際大会の厳しさを経験させるという意識も希薄だった。香港とスリランカに投げただけで終わった投手は、何かを学ぶことができただろうか。
今後、中国と2試合を戦う。中国は香港、スリランカほど弱くはないが、良い経験ができる相手ではない。気の抜けた消化試合を投げて、何の意味があるだろうか。

永田采配はまさに「勝利至上主義」そのものだった。その浅はかさが敗戦につながった。
金属バットから木製バットにスイッチして、日本が貧打になることは分かり切っていたはずだ。そうであれば韓国と台湾という歯ごたえのある打線には、「エースと心中」ではなく小刻みな継投でつなぎながら好機を伺うしかなかったのではないか。「格上のチームの戦い方」ではなく「弱者の野球」を選択すべきだった。

昨日の試合は日本選手のボーンヘッドが目についた。一塁野尻のファウル落球から失点にもつながった。疲労ムードが漂っていた。そして指揮官を信頼していないのではないか、と思われた。

永田裕治監督は報徳学園では金村義明と同期。昨年春まで報徳の監督を23年間勤めていたが、まだ53歳。次の働き口を探したいという色気もあったと思われるが、今どきの野球、世界の野球の戦い方を全く知らない勉強不足のままでどこかの監督になるのは害悪だろう。

メディアはそれでも無理にほめそやすだろう。金属バットの問題や、吉田の酷使には触れないで。

日本の甲子園でだけしか通用しない「ガラパゴス野球」をいつまで続けるつもりだろうか。そして何人好投手をつぶす気だろうか?


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