SNSで「ガラパゴス化」と言う言葉を使ったら、具体的に説明を求められた。そういえば、きちんとまとめたことがなかったので整理してみる。

「ガラパゴス化」は、悪い言葉だ。wikipediaがうまいこと説明している。

孤立した環境(日本市場)で「最適化」が著しく進行すると、エリア外との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部(外国)から適応性(汎用性)と生存能力(低価格)の高い種(製品・技術)が導入されると最終的に淘汰される危険に陥るという、進化論におけるガラパゴス諸島の生態系になぞらえた警句である。

エクアドル領ガラパゴス諸島の人たちは、そんな悪い例にうちを引き合いに出すなと言っているそうだが、これしか表現のしようがない。

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高校野球のガラパゴス化の実例を挙げよう。

1)球数制限なしに投手を酷使する

世界の野球界が投手、とりわけ青少年の投手の肩、肘の損耗を懸念して球数制限をする中で、高校野球だけは投げ放題になっている。医師など専門家が懸念を示すが、指導者は根拠もなく「これくらい投げないと制球力はつかない」「肩は投げて鍛えるもの」とうそぶいている。

2)金属バットを使いフェイクホームランを量産する

世界一反発係数が高いバットを使って、プロと同じくらい多くのホームランを打っている。木製バットになった途端苦労するのは自明だが、「高校通算何本塁打」というホラ話を自作して喜んでいる。

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3)過密日程でスケジュールを組む

トーナメント形式で、シーズンが進めば必ず連投しなければならないようにスケジュールを組み、高校球児の「残酷ショー」が必ず楽しめるようする。

4)勝利至上主義的な指導、采配の容認

子供の時代から罵声を浴びせ、牛や馬のように野球を仕込んで、指導者や先輩の顔色をうかがう「おどおど人間」を大量に生産する。そして汚い野次、相手投手に球数を投げさせるような戦法や、待つ球、バントを多用して面白くない野球をする。「それが厳しさ」「野球の本道」だとうそぶく。

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5)涙と感動の「熱闘甲子園」の捏造

選手が苦しむさまを美化し、予定調和的な「感動物語」を垂れ流す。またちょっと目立つ働きをすると「期待の1年生」などと持ち上げて、にわかスターを捏造する。彼らに無用のプレッシャーを与えるが、将来のことなど知ったことではない。

6)報道サイドの自主規制

甲子園、高校野球の「不都合な真実」は、新聞社が率先してもみ消す。負けても「収穫あり」。選手が失敗をしても「言い訳をしなかった」などとうまく言いくるめ、高校野球に問題など微塵もないかのように報道する。

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ここでいう「ガラパゴス」とは日本のことではない。高野連、高校野球を本島とし、その周辺に散らばるメスメディアも含めた「甲子園諸島」のことだ。

この諸島には爽やかな風が吹いているかのような報道もされるが、この列島の住人が、みんな熱病に浮かされているのは、氏原英明さんが「甲子園という病」で報じた通りだ。



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